シェア型書店を始めたいけど、本の仕入れをどうしたらいいかわからない方へ。
私は埼玉のでこぼこ書店にて、シェア型書店を運営しています。ほかにも6店舗以上のシェア型書店をまわり、実際に運営している人にも話を聞いてきました。

この記事ではシェア型書店の棚主が、棚に並べる本を仕入れる方法を解説しています!
これからシェア型書店を始めたい人、棚主になったはいいものの仕入れに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
なお、本格的に書店を開業することも視野に入れている方はこちらの本がおすすめです。


シェア型書店の本を仕入れる方法


シェア型書店で本を仕入れる方法は、次の5つ。
- 自宅の古本
- 古本屋で購入
- 書店経由で新刊を購入
- メルカリ、Amazonで中古本を購入
- 一冊!取引所に登録
ほとんどのシェア型書店では、棚主が自宅の古本を販売しています。一部の店舗では新刊を購入できるシステムがあります。
自宅の古本
本の仕入れで一番簡単なのが、自宅の本を売ること。わざわざ仕入れなくても読み終わった本を自宅から持ってくるだけなので楽です。
多くの棚主さんは、自宅の古本を並べています。私の本棚にある古本コーナーも、もとは私が新刊で購入したもの。


最初は自宅の古本を売り、並べたい本ができたら他の方法で購入するのがおすすめ!
店番で人におすすめするときも、自分の言葉で本の良さを伝えられます。
古本屋で購入
本を安く仕入れるなら、ブックオフなどの古本屋で購入するのもおすすめ。新刊よりも安価で購入できますし、本の状態を手にとって確認できるので安心です。
古本屋より高い値段にして売れるの?と思うかもしれませんが、案外売れ行きは棚次第で変わるもの。
魅力のある棚をつくれば、古本屋で仕入れた本も立派な商品になります。
書店経由で新刊を購入


一部のシェア型書店では、棚主の代理で新刊を購入してくれるシステムを導入しています。東京ではPASSAGE、BOOKSHOP TRAVELLERが新刊の仕入れに対応しています。


通常の場合、個人が新刊を卸すことはできません。しかし日頃から新刊を卸している店舗であれば、一部のお店は他の本とまとめて代理で本を卸してくれます。
こちらは店舗次第なので、新刊を購入したい場合は対応しているお店を探しましょう。
メルカリ、Amazonで中古本を購入
ネットで中古本を購入する手もあります。メルカリでは300円、Amazonでは1円から中古本を購入できます。特にベストセラー本であれば出品が多いため、かなり格安で購入できます!
メルカリでは個人、Amazonだと業者による出品が多いです。近くに古本屋がない方はネット購入がおすすめ。
ただし、ネットでは状態がわからないので購入する本については注意が必要です。出品者のレビューや、商品の写真をよく確認してから購入しましょう。



「商品の状態が悪い」「商品が届かない」などのレビューが書かれている出品者は避けたほうが安心です。
一冊!取引所に登録


一冊!取引所は書店と出版社をつなぐプラットフォームです。書店は無料で登録できます。
出版社と直接本の取引ができるため、取次を通す必要がありません。クレジットカードで取引できます。
仕入れたい本の出版社が一冊!取引所に登録しているなら、利用するのも手です。
棚に個性を出すために、ZINEを置くのもおすすめ


シェア型書店を始めるなら、本のほかにZINEを仕入れるのもおすすめ。



私は古本に加え、ZINEを中心に扱っています!
ZINEとは個人で作れる小冊子のこと。大手の新刊書店ではあまり流通していないため、ZINEを置くことで自分の棚に個性を出せます。
ZINEを仕入れたいなら、作者とコンタクトを取って直接取引が基本。プロフィールから連絡先を確認するか、SNSのDMを使って取引しましょう。
作家側の記事ですが、お取引条件などこちらも参考にしてください。


私もZINEを書店に置いてもらったり、逆にZINEを仕入れたりしています!冊数、仕入れ条件を交渉し、合意が取れたら作者からZINEを送ってもらいます。
一部のZINEは一冊!取引所の系列サービス「一冊!リトルプレス」でも仕入れ可能です。
シェア型書店の始め方は?まずお店を探そう


シェア型書店を始めるには、まずお店を探して問い合わせましょう。
棚はこまめに入れ替えた方が売れ行きが上がるため、なるべく通いやすい場所のお店がおすすめ。
東京、埼玉のシェア型書店をそれぞれまとめています。




書店によっては初めに面談や説明会が必要です。お店のルールを確認し、合意が取れたらいよいよ棚主スタートです。
具体的な始め方はこちらを参考にしてください。


シェア型書店にかかる料金


仕入れのほか、シェア型書店の棚主になるには棚代などの料金がかかります。料金は店舗により異なります。
棚代 | 数千円〜数万円 |
売上手数料 | 売上に対して〇%、1冊につき〇円など |
初期費用 | 数千円~1万円台 |
アクセスが良く人が集まりやすい場所では、棚代の相場も上がります。



コストがかかるとはいえ、自分でテナントを借りて本屋を開業するよりは圧倒的に低コストです!
お店によっては、SNSで棚の宣伝もしてくれます。
まとめ


今回はシェア型書店で本を仕入れる方法を解説しました。
私のシェア型書店「たいやき書房」は埼玉のでこぼこ書店にあります。



私が面白いと思ったZINEを並べていますので、ぜひのぞいてみてください!
私のZINEもお取り扱いいただける書店を募集しています。お取り扱いいただける棚主さんがいましたら、ぜひご連絡ください!


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