シェア型書店の利益は?棚主が実際の利益を紹介します

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シェア型書店ってどれくらいの利益が出るの?と疑問に思っている方へ。

私はでこぼこ書店の店内で、シェア型書店「たいやき書房」を運営しています。この記事では、実際の経験をもとに次の内容をまとめています。

  • シェア型書店の利益
  • お金以外で利益になること
  • シェア型書店の始め方

シェア型書店を始めるにあたり、利益は気になるはず。

シェア型書店を始めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください!

お金事情や始め方については、こちらの冊子にまとまっています。シェア型書店をじっさいに運営してみたい方はぜひこちらも参考にしてください。

目次

シェア型書店は基本的に赤字

たいやき書房

身もふたもないのですが、シェア型書店で黒字にすることはかなり難しいでしょう。

かくいう私も現時点で赤字です…。

シェア型書店にかかる費用は、月3,000円~高い棚では1万円。自宅から持ってきた本を1冊500円で売るとしても、黒字にするには月に6冊以上は売らなければいけません。

費用は書店によって異なる

費用は書店によって異なります。主な費用として3種類あり、棚代以外はかからないお店もあります。

棚代数千円〜数万円
売上手数料売上に対して〇%、1冊につき〇円など
初期費用数千円~1万円台
シェア型書店にかかる料金

この辺は書店によってまちまち…埼玉だと月2,000~3,000円くらいが棚代の相場です。家賃と一緒で、首都圏などアクセスのいい場所は棚代も高い傾向があります。

本は自宅の古本を並べている方が多いですが、ブックオフやメルカリで仕入れることも可能です。仕入れについてはこちら。

SNS発信、オンラインショップ等の工夫が必要

シェア型書店を始めるにあたりお店の人に話を聞きましたが、やはり本をただ置くだけではあまり売れないそうです。利益を出したいなら、棚に本を並べるだけでなく売るための工夫も必要不可欠。

まずは定期的に棚の本を変え、SNS発信も行います。棚の認知度を上げることが大事。

一部のシェア型書店は、棚と一緒にオンラインショップも開設しています!例えば神保町にあるPASSAGE by ALL REVIEWSの「Books 移動祝祭日」さんは棚の他+オンラインショップのハイブリッド型書店。

Books 移動祝祭日の本棚

自作のZINEをシェア型書店に置く

本を売って得られる利益は、多くて数百円。本以外の商品を置ける店もありますが、基本的に本以外はあまり売れないそうです。

自作のZINEを作っている人がいれば、ZINEをシェア型書店に置くのも手。本より仕入れ値が安いので利益にもなりますし、自分の作品を宣伝する場としてシェア型書店を使えます。

シェア型書店を運営する上で、お金以外の利益

渋谷〇〇書店の店内

シェア型書店のメリットは、お金以外の利益を得られることです。

シェア型書店で利益を出したい!という人がいたら、ここまで読んで「やっぱり止めておこう」と思うかもしれません。しかしシェア型書店で得られる知名度や人脈も、立派な資産だと思います。

  • 自分の「好き」を発信できる
  • 本屋の肩書きをゲットできる
  • 店によっては棚主が交流する機会も

このほか、フリーペーパーを置いてお店に来た人に渡しているという人も。SNSと違って紙として手元に残るので、タイムラインに埋もれる心配がありません。

それぞれの利益について解説します。

自分の「好き」を発信できる

広島カープに関する本を集めた本棚(ブックマンション)

シェア型書店で店主になる一番の醍醐味は、自分の「好き」を発信できる場を持てることです。

もちろんSNSなどオンライン上でも発信は可能ですが、常に情報が行き交うため埋もれてしまう場合も…。リアルな場所を持つと、書店に来てくれた方や他の棚主と接点を持てます。

私も「たいやき書房」を通して、自分の好きなZINEを発信しています!

最近はSNSでも同じシェア型書店を運営しているフォロワーさんが増えました。

本屋の肩書きをゲットできる

何かを発信する上で肩書きは大事。特に本に関する発信をしたい人にとって、シェア型書店の肩書きは必ずプラスに働きます。

私はZINEのイベントでフリーペーパーを作り、シェア型書店を始めたことを記事にしました。今までよりはるかにフリーペーパーを読んでくれる人の反応が良く、「今度行きます!」と言ってくれた人も。

店によっては棚主が交流する機会も

PASSAGE SOLIDA

店によっては店番制度やイベント開催、棚主同士で交流会の機会があります。シェア型書店をきっかけに、本好きな人とのつながりができるチャンスも。

埼玉にある「本と喫茶 夢中飛行」では、棚主さんがお店でイベント開催をしています。

また、吉祥寺のブックマンションでは定期的に店番があります。

店番は簡単なレジ操作のみ。書店に勤めていた人でなくても、問題なく店番をしているようです。

ある棚主さんからは「接客しながらすすめた方が、本を買ってもらいやすい」と聞きました!

シェア型書店の始め方は?まずお店に問い合わせを

本と喫茶 夢中飛行

シェア型書店の店主になりたい!という方は、まずお近くのシェア型書店を探してみましょう。「シェア型書店 ◯◯(東京、名古屋など場所の名前)」と検索すれば書店が出てきます。

東京のシェア型書店はこちら

埼玉のシェア型書店はこちらにまとめました。

棚替えや補充の手間を考えると、なるべく通いやすい場所を選ぶのがおすすめです!

お店によっては事前に説明会や、面談を実施しています。まずは問い合わせて空きを確認しましょう。

詳しい始め方はこちらから。

まとめ

PASSAGE by ALL REVIEWS

今回はシェア型書店のお金事情と、お金以外の利益について解説しました。

シェア型書店で一儲け…は難しいかもしれませんが、SNSや店番、イベント開催などを通してより本の楽しみ方が広がります!

私も埼玉のでこぼこ書店にてZINEを集めたシェア型書店「たいやき書房」を運営しています。

シェア型書店を始めたいなら、人の書店を見るのも参考になります。たいやき書房にもぜひ遊びに来てください!

面白いと思ったZINEを入荷しています

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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