シェア型書店とは?始め方、仕組みを棚主が解説!

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シェア型書店とは複数のメンバーが共同で運営している書店です。棚主になると、決まったスペースを使って自分の書店を開くことができます。

私は2024年9月より、シェア型書店の棚主になりました!

自分の棚のほか、他のシェア型書店も訪ねて話を聞いてみました。この記事ではシェア型書店の始め方や仕組み、シェア型書店の一例を紹介します。

シェア型書店に興味がある方はぜひ参考にしてください。

目次

シェア型書店とは?複数人が共同で運営する書店のこと

シェア型書店とは、複数人のメンバーが共同で運営する書店のこと。棚主になると棚の一画が割り振られ、そこに本を置いて販売できます。

こちらは吉祥寺にあるブックマンション。「マンション」の文字通り、部屋ごとに住人が思い思いの本を並べています。

ブックマンションのようにお店全体がシェア型書店になっている店舗もあれば、店の一画をシェア型書店として運営している店舗もあります。

シェア型書店の始め方3ステップ

シェア型書店の棚主になるための流れを、3ステップで紹介します。

STEP
シェア型書店を探す
STEP
店舗に問い合わせして空きを確認する
STEP
棚主に申し込む

お店によって具体的なルールは異なるので、あくまで一般的な例としてお読みください。

1.シェア型書店を探す

まずはシェア型書店を運営している店舗を探します。店舗は全国にありますが、やはり東京、大阪、京都あたりに集中しています。

私が住む埼玉には4店舗ほど。東京ならブックマンション(吉祥寺)、PASSAGE(神保町)あたりが有名です。

2.店舗に問い合わせして空きを確認する

シェア型書店を見つけたら、直接訪問するか問い合わせをして空きを確認します。お店によっては空きがなく、キャンセルを待つ必要があります。この辺はタイミングと運次第です。

お店によっては他のシェア型書店を教えてくれることも。

3.棚主に申し込む

棚に空きがあるシェア型書店を見つけたら、棚主の申し込みをします。棚主を始めるにあたり、説明会への出席を必須としているお店もあります。

規約を公開しているお店については、先にそちらを確認しておきましょう。規約に問題がなければ、棚料の振り込み口座や登録手続きを進めます。

シェア型書店の仕組み

シェア型書店の仕組みをざっくり解説します。

  • 書店に入会費や棚の料金を払う
  • 自分で棚に商品を展示する
  • 売上(またはその一部)を受け取れる

こちらもお店次第の要素が多いのですが、お金がかかるポイントや仕入れの方法を知っておくだけでも始めやすくなるはずです!

書店に入会費や棚の料金を払う

シェア型書店の棚主になると、毎月お店に棚の料金を払います。ほか、入会金や売上ごとの手数料を設定しているお店もあります。

棚の料金は3,000~5,000円/月くらいが相場。家賃と同じく、都心やアクセスの良い場所は棚了も高めです。

自分で棚に商品を展示する

自分で棚に商品を展示します。読んだ本を自宅から持ってくる人が多い印象です。ブックオフやメルカリも便利。

私は自宅の古本とZINEを並べています。

ZINEは市場で流通していないので、作者に連絡を取り個別に取引しています。

人によっては書店向けの、1冊から本を取引できるサイトを使っているようです。このあたりの仕組みはおいおい調べるとして、棚主になったらまずは自宅の本から始めることをおすすめします。

展示のほか、一部の書店では店番があります。レジ操作が主な仕事なので、書店で働いた経験がなくてもOK。

売上(またはその一部)を受け取れる

自分の棚から本が売れたら、売上を収入として受け取れます。書店によっては、売上にも手数料がかかります。

売上から仕入れ、棚の料金を引いた金額が利益になります。蔵書ではなく一から仕入れる場合、最初は赤字になってしまいます。

シェア型書店で本を仕入れるには?

シェア型書店で本を仕入れる方法をまとめました。

  • 自宅の本を持ってくる
  • ブックオフやメルカリで古本を仕入れる
  • お店のシステムで新刊を発注する(一部の書店)

私が実際に行ってみたシェア型書店の多くは、自宅で読んだ本を並べていました。わざわざ仕入れる手間がかからず、実際に読んだ本なので紹介もしやすいです。

神保町のPASSAGEでは、お店のシステムを使って新刊を発注できます。

本の仕入れについてもっと知りたい方は、内沼 晋太郎『これからの本屋読本』がおすすめ。新刊、古本問わず本の仕入れについて解説しています。

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シェア型書店を始めるメリット

シェア型書店を始めるメリットは、次の3つ。売上よりも発信や肩書きなど、目に見えない資産になるのが大きなメリットです。

  • 自分の好きな本を発信できる
  • 本屋の肩書きを得られる
  • 書店経由で知名度アップ

ネットでもアウトプットはできますが、書店という目に見える形で発信できるのは大きな強みです!

自分の好きな本を発信できる

シェア型書店には、ルールの範囲内で自分の好きな本を置けます。本のラインナップには自分の好みが出るので、同じ趣味を持っている人もいるはず。

自分の好きな本を通して、あなたにファンができるかもしれません。

あるシェア型書店では、棚のファンがいて定期的に来てくれると言っていました!

本屋の肩書きを得られる

たとえ一棚であっても、シェア型書店の棚主になると本屋を名乗れます。「本屋やってます!」と言うと、本好きな人は興味を持って聞いてくれます。

例えば本をおすすめする記事を書いたとします。もちろん「本好きがおすすめする本」でもいいのですが、「本屋を運営している筆者がおすすめする本」と聞くとより説得力がありますよね。

何より本好きにとって、本屋を名乗れるのはとても嬉しいことではないでしょうか。

書店経由で知名度アップ

これは自分で創作活動をしていると、特に嬉しいメリット。

自分でSNSやブログを運営していても、自分を知ってもらえる人の範囲には限界があります。しかしシェア本棚を始めると、今までより多くの人に自分のことを知ってもらえます。

私はZINEを作っており、文学フリマにも出店しています。一時期毎日のようにPRをしていたのですが、あまり効果がありませんでした…。

シェア型書店を始めると、そのお店のファンや同じ棚主に知ってもらうきっかけを得られます。

私も棚主を始めてからフォロワーが増えました!

シェア型書店を運営されている方がいると、自然に投稿をチェックするようになりました。

実際にシェア本棚を見ると、SNSのQRコードやフリーペーパーを置いている棚もあります。本好きが人とつながるきっかけとして、シェア型書店を活用できます。

シェア型書店の一例

シェア型書店の一例を紹介します。同じシェア型書店でも、費用や活動内容は大きく異なります。

  • でこぼこ書店【埼玉】
  • 本と喫茶 夢中飛行【埼玉】
  • ブックマンション【東京】

私は埼玉のでこぼこ書店でシェア型書店を運営しています!

実際に行ったときの写真も掲載しているので、興味があれば一度行ってみてください。

でこぼこ書店【埼玉】

場所埼玉県さいたま市中央区上落合7-10-39
 (JR埼京線「北与野駅」から徒歩13分)
営業時間平日:12:00~19:00
 土日祝:10:00~18:00
定休日月曜日、火曜日
(その他不定休あり)
棚主にかかる費用棚の料金 3,000円/月
店番なし

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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