ZINEの値段はどうやって決める?価格相場は?失敗しない決め方

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ZINEを売るときに悩むのが、値段の決め方。

相場もはっきり決まっているわけでもないので、いくらで販売するか悩む方も多いでしょう。

私もZINEの値段には毎回悩んでいます…。

ZINEの値段について、特に明確なルールは決まっていません。自由だからこそ、悩みどころなのがZINEの難しいところ。

今回は私がZINEの値段を決める方法を紹介します。私はエッセイZINEをイベントで今までに4冊販売しており、試行錯誤しながら値段を決めています。

ZINEを販売するとき参考にしてください!

そもそもZINEって何?という方はまずこちら。

目次

値段の目安は500~1,000円くらい

ZINEフェス、文学フリマを見ていると、ZINEの値段は500~1,000円くらいが多い印象です。

文学フリマでは中心価格帯が1作品あたり700円前後とのこと(出典:文学フリマ|文学フリマの楽しみ方

コピー本であればもっと安く、300~500円くらい。100ページを超えていたり、装幀が豪華だったりすると1,000円超えているものもあります。値段は一度決めると変えにくいので、慎重に決めましょう!

「買ってほしいから」とむやみに安くすると、売れれば売れるほど赤字になってしまうかもしれません…。

特にデザイン系のZINEを作っていて、カラー印刷で作る場合はコストが高くなりがち。必ず制作コストを計算し、見合った値段を付けましょう。

私がZINEの値段を決めた方法

私が値段を決めるとき、考えていることは次の3つです。

  • 同じジャンル、ページ数の作品をチェックする
  • 原価を計算する
  • 自分だったらいくらで買うか?を考える

これらを考慮して決めれば、少なくとも大きな失敗をすることはないはず。ぜひ参考にしてください。

同じジャンル、ページ数のZINEをチェックする

あなたのZINEに近いジャンルで作品を出している方がいたら、値段の参考にするといいでしょう。客層や原価があなたの作品と近いはずです。

私はエッセイZINEを出したのですが、同じエッセイZINEでA6(文庫本)サイズ、100ページちょっとで1,000円の作品があったので、同じくらいの値段にしました。

決して安くはありませんが、実際に売ってみると1,000円でも買ってくれる方がたくさんいました。

同じジャンルの作品を知らない場合、SNSやオンラインショップで探してみましょう。ZINEはBOOTHやbaseなどの通販サイト、個人書店のオンラインショップで売っています。

自分の作風に近い作家さんを日頃からフォローしておくと、作品の参考にもなります。イベント参加前ならイベント名のタグで検索すると、お品書きから値段を確認できますよ。

イベントでは500円や1,000円など区切りのいい値段にするとお釣りの準備が楽で、相手もお金を出しやすいです。

2冊セットで1,000円、というのもいいですね!

原価を計算する

値段を決める上で欠かせないのがコストです。

ZINEを売って生計を立てている人はほとんどいませんが、ZINEの制作を続けるためには一定の利益も必要。1冊あたりの原価を計算し、原価>値段にならないよう注意しましょう。

参考として、私が初めて文学フリマに出したZINEのコストをざっくり計算します。

ZINEの内容

  • ページ数:112ページ
  • サイズ:A6(文庫本サイズ)
  • 印刷:モノクロ/カラー混合(最初のページだけカラー印刷)
用途費用
印刷費(35冊)10,000円
表紙のイラスト制作費用(ココナラ)15,000円
Adobe InDesign(2ヵ月)5,000円

ZINEにかかったコストは30,000円。ZINEの値段が1冊1,000円×文学フリマで売れたのが32冊なので、売上とトントンくらいです。出展料やブースに使った道具代(ブックスタンドなど)も含めると、トータルで赤字になってしまいました。

幸いなことに文学フリマ終了後、通販で売れたり本屋さんで取り扱ってもらえたりしたのでその後は黒字に持っていくことができました。

もしZINEの値段を700円にしていたら、売上は22,400円。出展料や道具代も計算すると1万円以上の赤字になってしまいます。

趣味とはいえ、赤字になると作品を出し続けるのも大変なのでモチベーションが下がってしまう場合も。ZINEの値段を考えるときは、コストも意識して値段を設定しましょう。

もちろん「赤字覚悟でこだわりたい!」というならそれでもOKだと思います。その場合も許容できる赤字の金額を決めておくといいでしょう。

自分だったらいくらで買うか?を考える

他の作品や制作コストに加えて大事なのが、お客さんの視点です。そもそも、自分がお客さんだったらいくらで買うか考える必要があります。

「ちょっと高いな」と思ったら、お客さんもそう思うかもしれません。自分で判断がつかなかったら、親しい友達に意見を聞いてみてもいいでしょう。

私は同人活動をしている知人に相談しました!

ZINEや同人誌を作っている人が周りにいたら、積極的に相談してみましょう。

ZINEの制作費用を抑えるコツ

ZINEの値段を抑えるためには、コストを抑えるのも大切。ZINEの制作費用を抑えるコツも紹介しますので、作るときは参考にしてください。

作り方を知りたい方はこちら。

納期が長いコースにする

印刷会社にZINEの印刷・製本を依頼するとき、納期が選択できます。同じサイズ、ページ数であれば納期が短いコースの方が値段が上がります。

ZINEを作るときは納期に余裕を持たせて、なるべく納期が長いコースで注文しましょう。スケジュールに余裕があった方がトラブルにも対応できます。

最初は売り切れる部数だけ印刷する

大量に印刷した方が、1冊あたりのコストは割安です。しかしイベントでそこまで売れなかった場合、在庫を抱えるリスクがあります。最初は売り切れそうな部数だけ印刷しましょう。

もちろん売れ行きはジャンルやイベント、内容によって異なるのですが、10~30部あたりが目安になるかと思います。残念ながらどれくらい売れるのかは、当日になってみないとわかりません。

参考程度に伝えておくと、私は文学フリマ東京37に出展した際にエッセイZINEを35部印刷しました。ほぼ売り切ったので、ちょうどいい数だったと思います。エッセイでテーマもハッキリしていたので、売りやすいジャンルだったのかもしれません。

「割安だから」と大量に印刷せず、無理のない部数を印刷しましょう。

安い印刷会社を選ぶ

コストを抑えるには、印刷会社も大事です。適当に印刷会社を選ぶと割高になることも…

特にカラー印刷は、コストが高くなりがち。必ず相見積もりをして安く作れる印刷会社を探しましょう。

私はちょ古っ都製本を利用しています!文章メインであればこちらがおすすめ。

身近にZINEを作っている人がいたら、どの印刷会社を使っているか聞いてみるのもいいですね。

必要なところには惜しまずコストをかけよう

コストを抑えるコツも説明しましたが、安くても自分のこだわりが十分に表現できなければ意味がありません。

ZINEは仕事ではなく、自分の好きを表現するためのもの。必要なところには惜しまずコストをかけましょう。

私も本の表紙にはこだわりました!コストはかかりましたが、仕上がりに満足しているのでお金をかけて良かったと思っています。

まとめ:他の作品や利益も考えながら値段を決めよう

今回はZINEの値段を決める方法について、私が実践していることを紹介しました。

高すぎると買ってもらえませんが、安すぎても赤字になってしまうのが難しいところ。適当に決めるのではなく、他の作品や原価も考えながら決めることをおすすめします。

自分の作品でお金をもらえると、仕事とは違った喜びがあります!

この記事を参考に値段を決めて、ぜひZINEをたくさんの人に買ってもらいましょう!

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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