ZINEを作ってみたいけど、何を書くかアイデアを探している人へ。
ZINEはジャンルも作り方も自由なメディアですが、自由すぎてアイデアに悩む方も多いでしょう。

私は半年で4冊のZINEを作りました。実際に形にするまでは大変ですが、自分の「好き」が形になると本当に嬉しいです!
今回はZINEのアイデアを決める方法と、私が実際に作ったZINEのコンセプトについて紹介します。これからZINEを作りたい方の参考になれば嬉しいです!
ZINEとは写真、イラスト、文章なんでもありの小冊子


ZINEとは自由な形式で作る冊子のこと。写真やイラスト、文章、何でもありのメディアです。日記を書いて売ってもOK。作り方も自分でホチキス留めして作るコピー本から、印刷所の製本までさまざま。
商業出版と異なり、少部数で印刷すれば誰でもZINEを作って販売できます。アイデアさえあれば誰でも作れるのがZINEのいいところです。
ZINEのアイデアを考えるなら、まず自分の伝えたいことを考えよう


ZINEを調べると、たくさんの作品が見つかります。
おしゃれなデザインや引き込まれるような文章、有名な人が書いているもの…これらを見ていると、何を書いていいかわからなくなる人もいるのではないでしょうか。
もちろん人の作品を参考にするのも大事ですが、一番考えてほしいのは自分がどんなZINEを作りたいかということ。
当たり前ですが、自分の中にないものは作れません。人の作品以上に、自分が何を伝えたいのか、何が好きなのかを明確にすれば自然とアイデアは浮かんできます。
例えば旅行が好きな人だったら、今までの旅で撮った写真を載せたり、旅先の体験を文章にしたりするだけで作品が作れます。旅先の思い出はあなただけのオリジナルなので、誰にも真似できないZINEが作れます。



公序良俗に反する内容でなければ、基本的に何でもOKです!
私が実際に作ったZINEと、元になったアイデア
「何が作りたいか考えよう」で終わりではあまりにも不親切なので、私の作品を一例として紹介します。良かったら参考にしてください。
画像リンクに通販サイトをのせていますので、もし興味があれば買ってくれると嬉しいです!
毒親育ちが大人になってから


初めて作ったエッセイ本です。自分の記憶を振り返って文章にまとめるだけでもZINEになります。
私自身が毒親育ちで、自分の生い立ちや大人になってからの困難を形にしたいと思って作りました。最初はnoteに書き、加筆・修正した内容をZINEにしています。
知り合いにも毒親育ちがいたので、インタビューした内容も載せました。
「毒親育ち」についてネットで検索しても、大人になってからの具体的なエピソードはあまり出てきません。ネットにないなら自分で作ってしまおう、と思ったのがきっかけです。
一からZINEにするのが難しいと思ったら、最初はnoteに書く手もあります。反応をもらいながら作れるのでモチベーションになりますよ。
2019年ロシアの旅


卒業旅行で行った、ロシア旅行について書いたもの。
その土地の様子だけでなく、土地の温度や料理の味など五感を使った体験を書くと独自のエピソードになります。私は現地の話に加えて、観光客の間で交わされた話についても書きました。
旅行はその人しか体験していないエピソードが詰まっています。同じルートで旅をしたとしても、感じること、考えることは人によって違うはず。個性が活きるジャンルです。
旅で撮った写真やSNSの投稿があれば、見返してまとめるだけでもZINEが作れてしまいます。旅が好きな方はぜひ、その体験をZINEにしてみましょう。



私も旅が好きなので、そんなZINEがあったら読みたいです!
旅先で会った変な人


台湾や福岡など、旅先各地で会った変な人とのエピソードを書いています。
旅に限らず、何かにハマった体験は貴重なもの。私はそれが旅でした。
何が好きでハマったのか、ハマっている間に何を考えていたのか。それを掘り下げると、オリジナリティのある作品になります。
私の作品は全てエッセイですが、写真やイラストで伝えてもいいですよね。自分が表現しやすい手段で「好き」を誰かに伝えましょう!
ZINEのアイデアを探す方法


アイデアを考えても、どう形にすればいいか悩むかもしれません。
この段階で、実際に他の方が制作しているZINEを探せば、ヒントが見つかるでしょう。
私も実際にZINEを買って、それを参考にしながら作りました!



もちろんパクリはNG!自分のアイデアを活かすため、あくまで参考に留めておきましょう!
イベント
一番アイデアを得られるのは、ZINEを売っているイベントに足を運ぶこと。実際に作っている人の話を聞けるので、ZINEだけでなく作る過程まで知る機会になります。



ZINEを作っている人が集まるので、いい刺激になりますよ!
ZINEのイベントでは、文学フリマやZINEフェスが各地で定期的に開催されています。イベント参加はZINEを作りたい人にとって、背中を押してくれる体験になります。
実際にZINEフェスで「これからZINEを作りたい」という方にも会いました!
2024年のイベントスケジュールはこちら。


書店・ZINE専門店
ZINEを売っている書店も、ZINEのアイデアと出会うきっかけになります。ZINE専門店、一部の個人書店には店主さんのセンスで選んだZINEが並んでいるので、実際にZINEを手に取ってアイデアを探せます。
ZINE専門店なら東京・駒沢にある「MOUNT ZINE」が有名。







また、私が埼玉県のでこぼこ書店内で運営しているシェア型書店「たいやき書房」もZINEを専門に取り扱っています!


オンラインショップなどのWebサイト
イベントやお店が近くにない場合、オンラインショップなどのWebサイトでもZINEのアイデアを探せます。
先ほど紹介したMOUNT ZINEにもオンラインストアがあります。眺めているだけでもたくさんのアイデアに触れられるので、参考になるZINEがきっと見つかるはず。


また、フリーランスカメラマンでZINEを作っているshoさんが「ZINEがみられるサイト・ミュージンアム」を公開しています。ZINEを作る初めの一歩を踏み出せるための情報を提供したい、との思いから運営されているそうです。
ミュージンアムはZINEの表紙と中身の一部を公開していて、アイデアに悩む方にはおすすめのサイト。
ZINEのビジュアルだけでなく、shoさんの感想も書いてあります。



ここまでの作品数が見られるサイトはなかなかないので、ぜひ見てみてください。
コピー本でもOK!まずは形にしよう


ZINEに限らず、何かを創作するのは大変です。
作っている過程で「本当にいい作品になっているかな?」と不安になることもありますし、趣味で作るので大した利益にもなりません。
それでもZINEを通して自分の表現を誰かに伝えられるのは、本当に楽しいです。コピー本からでも、まずは一つ形にしてみましょう。



もし「このブログを読んでZINEを作ったよ!」という方がいたら、ぜひ教えてくださいね!