ZINEのページ数はどれくらいがいい?製本する上で注意したいこと

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ZINEのページ数に悩んでいる方へ。ZINEのページ数には特に制限がないので、どれくらいにするか決めるのが難しい人もいるでしょう。

ページ数が多ければ内容は増やせますが、一方で制作費は上がります。

私が今まで読んだZINEでは、写真やイラストなどデザイン系のZINEが20~30ページくらいが多く、エッセイなど文章メインのZINEは30~100ページくらいと幅広い印象です。

私は50ページ~100ページ以上のZINEを作って販売しています。今回は、ZINEのページ数を決める上で注意すべき点について解説します。

ZINEのページ数は、値段や製本にも関わってきます。適当に決めるのではなく、作り方に無理が出ないようなページ数を設定しましょう!

目次

ZINEのページ数は決まっていない!薄くても厚くてもOK

ZINEのページ数は、特に決まっていません。数ページしかなくても、逆に100ページ以上あってもZINEと言えます。

ZINEは内容だけでなく、サイズやページ数も自由。自分の作りたいページ数でZINEを作りましょう!

私はエッセイZINEを作っていますが、A6で50ページ~100ページくらいにしています。

気軽に手に取ってほしいならページ数は少なめに、読み応えのあるボリュームにしたいならページ数は多くてもOKです。

ページ数は偶数、中綴じの場合は4の倍数

ZINEのページ数は決まっていませんが、製本にあたりページ数は偶数にする必要があります。

特に中綴じでZINEを作るなら、ページ数は4の倍数にすること。中綴じ製本では1枚の紙を二つに折って2ページ×2(表裏)を作るためです。

ページ数の区切りが悪い場合は、適宜ブランクのページを挿入してページ数を調整しましょう。

綴じ方によって対応できるページ数が異なる

ページ数によって適した綴じ方は異なります。ページ数が少ないZINEは中綴じ、ページ数が多いZINEは無線綴じ(くるみ製本)がおすすめ。

綴じ方中綴じ無線綴じ(くるみ製本)
特徴ホチキスや針金で
中央を綴じる方法
ページ数が少ないZINEにおすすめ
糸や針金を使わずに
背を糊付けして製本する方法
ページが多くても、背表紙を厚くすれば対応可能
対応しているページ数
(ちょ古っ都製本工房)
4~24ページ14ページ以上

印刷会社によってそれぞれの綴じ方にしているページ数が異なるので、詳しくは印刷会社のホームページで確認しましょう。

綴じ方について詳しく知りたい方はこちら。

ページ数が多いほど制作費は高くなる

綴じ方に加え、ページ数を決めるときに外せないのが制作費。

当たり前ですが、ページ数が多いほど制作費は高くなります。製作費が高くなれば販売価格も上げる必要があるので、ページ数を決めるときは制作費も意識しましょう。

特にカラー印刷の場合、ページ数を増やすとコストの上がり幅が大きいのでページ数は慎重に決めましょう。印刷会社に作ってもらう場合は納期の長いプランにしたり、モノクロ/カラー混合印刷を使うと制作費を抑えられます。

制作費について詳しく知りたい方はこちら。

表紙、裏表紙の扱いは印刷会社によって異なる

印刷会社に依頼する場合、ページ数を選択する際は表紙、裏表紙を含めた数なのか確認しておきましょう。私が使っているちょ古っ都製本工房では、表紙と本文は別々にカウントします。

表紙のことを表1、表4と呼ぶこともあります。呼び方と場所は次の通り。

名称場所
表1表紙
表4裏表紙
表2表紙の裏側
表3裏表紙の裏側

入稿データを作っていると、これらの言葉を見かける機会もあるかもしれません。今後印刷をするなら覚えておくといいでしょう。他の方が作ったZINEを含め、表2・表3は何も入れないことが多いです。

私も表2・表3は白紙にして、サインを頼まれたら表2に描いています。

私が作ったZINEの例

実際に私が作ったZINEを紹介します。

厚さや制作費も解説するので、ZINEのページ数を決めるときの参考にしてください!

値段は加工や紙のタイプ、サイズや印刷会社によって異なるので、あくまで目安です。

50ページくらいのZINE

旅行記ZINE『2019年ロシアの旅』を作りました。

ページ数42ページ
サイズA6
1冊あたりの値段154円
販売価格700円

薄めで、1時間くらいあれば読み終わる量です。手軽なボリュームで、電車の片道くらいで読めることを心がけました。

『2019年ロシアの旅』の厚さ

厚さはこんな感じ。

100ページくらいのZINE

エッセイ&インタビューを書いたZINE『毒親育ちが大人になってから』を作りました。

ページ数112ページ
サイズA6
1冊あたりの値段263円
販売価格1,000円

ボリュームとしては多め。1000円とZINEにしてはやや高めですが、内容に興味がある人はそれでも購入してくれます。

厚さはこんな感じ。

ボリュームがあるので、制作費も上がります。その分エッセイ×10、インタビュー記事×5と内容は充実。テーマがハマればこの価格でも買ってもらえます。

まとめ

今回はZINEのページ数について紹介しました。

ZINEのページ数は決まっていませんが、製本のルール上偶数、4の倍数などの縛りがあります。必ず製本できるページ数で設定しましょう。ページ数が合わない場合、空白のページを入れて調節すればOKです。

ページ数は制作費や手に取りやすさ、ZINEの厚さとも関わります。

自分の作りたいZINEのイメージに合わせてページ数を決めましょう!

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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