文学フリマの問題は?出店・参加する際に知っておきたいこと

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文学フリマに出店もしくは参加したいと考えている方へ。

文学フリマは来場者数も年々増えており、本好きにとっては白熱するイベントです。今回は文学フリマの問題について、2023年~2024年と出店した経験から私が感じたことを紹介します。

今回は運営側に対する批判というよりは、規模が大きくなるにつれ必然的に起こってしまう問題をまとめました。

文学フリマへ参加する前に知っておくと「想像と違った」「全然売れなくてガッカリした」などのトラブルを防げますので、参考にしてください!

目次

前提として、文学フリマはおすすめできるイベント

前提として、文学フリマ自体は本好きにぜひおすすめしたいイベントです。

例えば文学フリマ東京38の入場者は12,283人(運営事務局の発表より)。これだけ多くの人に作品を見てもらうチャンスはそうそうありません。

なんといっても印象に残るのは会場の熱気。素人からプロまでがこのイベントに集まり、思い思いの作品を出しています。お客さんの中にも、束のように作品を抱えて歩く人もよく見かけました。

文学フリマに出店するか迷っている人がいたら、私は背中を押したいと思っています!

文学フリマ東京で問題点と感じたこと

文学フリマ自体は魅力的なイベントである一方、出店して難しいと感じたポイントもありました。

  • 入場料が1,000円と高い
  • プロや出版社の出店が多く、素人にはハードルが上がった
  • 知名度ゼロから売り込むのが難しくなった

それぞれ解説していきます。

入場料が1,000円と高い

出店料は前回と変わらずですが、文学フリマ東京38から入場料が有料(1,000円)になりました。1,000円ともなると、新書が1冊買える値段です。一般参加の方にとって、1,000円は決して小さい金額ではありません。

実際に全体の売れ行きにどれくらい影響があったかはわかりません。しかし入場料がかかるせいか「効率よく回ろう」という雰囲気を出している方が多かったように感じます。

プロや出版社の出店が多く、素人にはハードルが上がった

以前の文学フリマは規模も小さく、アマチュアの個人やサークルでも売りやすいようでした。数年前の記事に「150部売れた!」という実績を書いている人もいます。

しかし現在の出店者は

  • 商業作家デビューしている人
  • 出版社
  • 書店

など、すでに知名度の高い方々が多くいます。

文学フリマの開始後には、やはり知名度の高いブースに人が並ぶので個人ブースに人がなかなか来ません。

「いい作品ができたから売れるはず」と意気込んで出店しても、スタートラインが違うために思ったより売れなかったという人も多いのではないかと思います。

知名度ゼロから売り込むのが難しくなった

出店者が増えたこと、そしてプロが参戦したことにも関係していますが、個人が知名度ゼロから作品を出して売り込むのは難しくなっているように感じました。

以前は目当てのブースをまわってからそれ以外のブースに立ち寄ってくれる人も多かったのですが、文学フリマ東京38では立ち読みや雑談をしに来てくれる人が減少。前回より作品は売れたものの、フリーペーパーは前回の半分も配らずに終わってしまいました。

もともと知名度がある人でなければ、立ち寄ってもらうだけでも大変です。

当日の雰囲気については、文学フリマ東京38のイベントレポを参考にしてください!

文学フリマの問題点を踏まえた、創作活動の方向性

上記の問題点を踏まえて、これからイベントで作品を売りたい人におすすめしたいことを紹介します。

  • 小規模なイベントにも積極的に参加する
  • 日頃から創作活動について発信する
  • SNSやWebカタログでアピールする

実際に文学フリマ東京38で私のブースに来てくれた人では、たまたま立ち寄ってくれた人よりイベントやネットで知ってくれた人が多かったです。

小規模なイベントにも積極的に参加する

文学フリマは規模が大きいため、お客さん一人ひとりとゆっくり会話する余裕は多くありません。よって普段から文学フリマだけでなく他のイベントにも参加すると、読者に作品を見つけてもらえるきっかけになります。

私のおすすめはZINEフェス。小規模なのでお客さんもゆったり回れますし、規模が小さい分カジュアルに参加できます。

最近は地域で作品を売れるイベントも増えてきました。各イベントでは、申し込みさえすれば誰でも作品を販売できます。

2024年に開催されているイベントはこちら。

日頃から創作活動について発信する

文学フリマ当日だけでなく、日頃から創作活動について発信しておくといいでしょう。ファンができれば、文学フリマにも来てくれるかもしれません。

文学フリマに出店したとき、ネックになるのが作品の存在自体を知ってもらいにくいこと。つまり事前に知る機会さえあれば、あなたの作品を買ってくれる人はいるはずです。

私はnoteでエッセイを書いています。イベントに来てくれるお客さんの中には「noteいつも読んでます!」という方も!

イベント前に限らず、常日頃から発信をする習慣をつけましょう。

SNSやWebカタログでアピールする

日頃の活動に加え、もちろん前日までの告知も大事。X(旧Twitter)、Instagram、noteなどのSNSやWebカタログを使って、作品が読者の目に留まるようアピールしましょう。

Webカタログの書き方についてはこちら。

SNSでは文学フリマに出店する旨やお品書き、作品のあらすじを書いておくとわかりやすいです。noteで一部試し読みを公開する人もいます。

お品書きの画像はCanvaで作成しました。テンプレートをいじるだけなので簡単です。

まとめ

今回は文学フリマの問題点と解決策、文学フリマの前に知っておきたいポイントについて紹介しました。

有料化や規模の拡大によりネガティブな意見もありますが、たくさんの人が来る以上仕方ないのかな、と個人的には思います。文学フリマだけでなく、より小規模なイベントも活性化して作家と読者が楽しめる機会が増えればいいですね。

私も文学フリマ含め、今後もいろいろなイベントに出店する予定です!

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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