2024年~2025年開催の、ZINEを出展しているイベントをまとめました。
私は今まで何度か出店、一般参加でZINEのイベントに行きました。実際の経験も踏まえて、ZINEのイベントについて解説します!
開催日のほか、出店申し込みの締め切りやイベントの様子も載せています。

ZINEをイベントで売りたい人、買いたい人はぜひ参考にしてください!
そもそもZINEとは?


そもそもZINEって何?という人もいるかもしれません。
ZINEとは自由な形式で作る冊子のこと。エッセイから写真集、イラストまで何でも自分の「好き」を詰め込めるメディアです。
商業出版と違って個人も作れるので、誰でも発信できるのがZINEのいいところ。ニッチなジャンルでもOKです。
イベントだけでなく、ZINEそのものをもっと知りたい方はこちら。
ZINEを売っているイベント一覧(2025年)
ZINEを売っているイベントについて、私の知る範囲で日程順にまとめました。ZINE専門のイベントに限らず、ZINEを販売できるイベントは原則全てリストに入れています。
日時 | イベント名 | 場所 |
---|---|---|
2025/2/1~2 | ZINEPHONY | 群馬 |
2025/2/9 | ZINEフェス松戸 | 千葉 |
2025/2/9 | 文学フリマ広島7 | 広島 |
2025/2/15 | ZINEフェス埼玉 | 埼玉 |
2025/2/16 | コミティア 151 | 東京 |
2025/2/23 | ZINEフェス詩歌と日記 | 東京 |
2025/2/23 | 仙台ZINEの森カフェ | 宮城 |
2025/2/24 | 分倍河原ZINEフェス | 東京 |
2025/3/1 | ZINEフェス福岡 | 福岡 |
2025/3/2 | おかやまZINEスタジアム | 岡山 |
2025/3/1~2 | 岐阜駅 本の市2025 | 岐阜 |
2025/3/15 | ZINEフェス吉祥寺 | 東京 |
2025/3/15~16 | Osaka Zine + DIY Fest | 大阪 |
2025/3/20 | ネズミまみれ~ネズミメッセ~ | 東京 |
2025/3/23 | ZINEフェス松山 | 愛媛 |
2025/3/29~30 | ZENPUKUJINE MARCHE | 東京 |
2025/3/30 | ZINEフェス仙台 | 宮城 |
2025/4/5 | ZINEフェス東京 | 東京 |
2025/4/12 | ZINEフェス名古屋 | 愛知 |
2025/5/10 | ZINEフェス神戸 | 兵庫 |
2025/5/11 | 文学フリマ東京40 | 東京 |
2025/5/11 | ZINEフェス札幌 | 北海道 |
2025/5/18 | ZINEフェス大磯 | 神奈川 |
2025/5/24 | ZINEフェス広島 | 広島 |
2025/6/1 | コミティア 152 | 東京 |
2025/6/15 | 文学フリマ岩手10 | 岩手 |
2025/8/3 | 文学フリマ香川2 | 香川 |
2025/8/24 | 文学フリマ札幌10 | 北海道 |
2025/9/14 | 文学フリマ大阪13 | 大阪 |
2025/9/21 | ZINEフェス金沢 | 石川 |
2025/10/19 | ZINEフェス京都 | 京都 |
2025/11/23 | 文学フリマ東京41 | 東京 |
2025/12/14 | ZINEフェス大阪 | 大阪 |
イベント日程は毎月更新しているので、ぜひ定期的にこちらのページをチェックしてください。
ZINEを売っている、代表的なイベント
ZINEを購入できるイベントのうち、定期的に開催されるものは次の3つです。
- 文学フリマ
- ZINEフェス
- ブックターミナルマーケット(8~9月はお休み)
どれも開催頻度が高く、参加しやすいイベントです。文学フリマ、ZINEフェスは東京以外でも開催されています。
【東京、大阪ほか全国】文学フリマ


ZINEを扱うイベントで、一番規模の大きいイベントが文学フリマ。文学フリマ東京37では、来場者が12,000人を超えていました。いろんなZINEを見てみたい、たくさんのお客さんに自分が作ったZINEを見てもらいたい方は文学フリマがおすすめ。



私も文学フリマでイベントデビューしました!
東京や大阪のほか、北は札幌から南は福岡まで全国各地で開催。2024年~2025年の開催日程をまとめました。
文学フリマ東京のみ、今年から入場料が1,000円かかります。加えて文学フリマ東京39からは会場が流通センターからビッグサイトに変わります。
実際に私が文学フリマ東京38へ出展したときのブースはこちら。


作品も多くジャンルも幅広いので、本好きであれば楽しめること間違いなし。出展者としても多くのお客さんに足を運んでもらえます。
【吉祥寺、浦和ほか全国】ZINEフェス


文学フリマより小規模ながら、カジュアルに楽しめるのがZINEフェス。アート系のZINEが多めですが、エッセイや短歌もありました。



いきなり大規模なイベントに参加するのが不安な方は、まずZINEフェスがおすすめ。
出店者同士の交流もあり、一緒にイベントをつくる体験ができます。気分は大人の文化祭。
ZINEフェス吉祥寺は吉祥寺パルコの屋上で開催されているので、机もイスも自分で用意します。DIY感があって意外と楽しいですよ。


開催は関東圏が多いですが、過去には奈良や長野でも開催されています。
ブックターミナルマーケット


ZINEフェスと同じ主催者、BOOK CULTURE CLUBさんによるイベント。テーマに沿って出展者を募集しています。
場所は吉祥寺のブックターミナル。一般参加は申し込み不要です。
2024年12月現在、ブックターミナルマーケットでのイベント開催は未定。お知らせが出たらまた更新します。



私は「日記・エッセイZINE市」に参加しました!


各回の出展数が12名程度なので、気になる回があれば早めに申し込みましょう!
出展のお申込みや各イベントの詳細はこちら。


過去のイベント
文学フリマやZINEフェスのほか、書店や地域が主催するイベントでもZINEを販売しています。東京だけでなく大阪や岐阜でも過去に開催されていました。私が知っている範囲でいくつかご紹介します。
もし過去のイベントであっても、気になるイベントを見つけたらSNSやホームページを定期的にチェックしておくことをおすすめします。今年以降も開催されるかもしれません。
読む団地ZINE市


(読む団地ZINE市 出店者募集ページより引用)
シェアハウスの団地が好きすぎて、団地でZINEのイベントを開催してしまおう!というイベント。ゆきさんによる主催です。
開催概要はこちら。
イベント名 | 読む団地ZINE市 |
日時 | 7月6日(土)11:00~15:00 |
場所 | コミュニティラウンジBOOK MARK(東京都足立区大谷田1-1 7号棟1F) JR常磐線「亀有駅」 徒歩18分 または バス3分+徒歩3分 東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」 徒歩14分 |
募集ブース | 16ブース |
出店料 | 1000円 |


第四回 分倍河原 ZINEフェス
分倍河原で開催されるZINEフェス。
さきほど紹介したBOOK CULTURE CLUBさんではなく、主催は書肆 海と夕焼さんです。
イベント名 | 第四回 分倍河原 ZINEフェス |
日時 | 2024年6月23日(日) 11時開始-18時終了 |
場所 | マルジナリア書店向かい (京王線・南武線分倍河原駅徒歩0分) ※東京都府中市片町2丁目21-9 ハートワンプラザ3階 |
主催・共催 | 主催:書肆 海と夕焼 共催:マルジナリア書店 |
出店料 | 2000円 |
今後も開催されるかもしれません。
日記祭
定期的に開催されており、2023年12月に4回目を開催していました。日記屋 月日さんが主催しており、日記ZINEを中心に扱っています。
私は第4回目の日記祭に一般参加でお邪魔しました。日記に特化したイベントなので、30分くらいあれば全体を回れました。
一口に日記といっても、書いた人によって作品の雰囲気はガラッと変わります。日記を通して擬似的に、自分以外の誰かになって生活しているような気分になるので不思議です。
Osaka Zine + DIY Fest
大阪で3/16、3/17に開催されたイベント。
継続して開催しているようなので、今後関西で出店・参加を考えているならチェックしておきましょう!
岐阜駅 本の市
3/2、3に開催していました。大盛況だった様子。



ZINEフェスと被っていたので行けず…。
今後の開催予定は出ていませんが、これからも開催される可能性はあります。
ZINEをイベントで売る方法


ここからはZINEを作って出店する人向けの情報です。
イベントに申し込んでから、当日販売するまでの流れを解説します。
- 申し込む
- ZINEを制作する
- 販売する
これから初めてイベントに出店する方はぜひ参考にしてください。
1.申し込む


「ZINEを作ろう」と思ったら、まずはイベント出店の申し込みをしましょう。申し込んだ時点でZINEが完成していなくてもOKです。
「ZINEが完成してからイベントに申し込もう」と思っている方もいるかもしれませんが、ほとんどの人は締め切りがないといつまで経っても完成まで進められません。イベントという期限を決めて、間に合うようにスケジュールを考えるといいでしょう。
私は文学フリマ東京37で初めてZINEを作って売りました。開催が11/11で申し込んだのが7/13です。書き始めたのが8月に入ってから、入稿が10月半ばなので実際に制作したのは2ヶ月くらい。


初めての方は3~4ヶ月くらい先のイベントに申し込めば、余裕を持ってZINEを制作できると思います。
2.ZINEを制作する


イベントを申し込んだら、いよいよZINEの制作にとりかかりましょう。いきなり原稿を作るのではなく、テーマやターゲットを決めてから作ると迷わずに進められます。
作り方はジャンルによって違いますが、私はエッセイ中心のZINEをInDesignを使って原稿を作っています。デザイン系であればPhotoshop、Illustratorを使っている人も多いです。ちょ古っ都製本工房であればWord入稿もできます。
また、自分一人で全ての制作を進める必要はありません。私は表紙イラストの作成はココナラで外注していますし、InDesignによる入稿データを代わりに作ってくれる人もいます。
ココナラで外注しやすい作業
- 表紙の作成
- InDesignによる入稿データ作成
- 校正・校閲
入稿のデータ形式や入稿日は必ず確認しましょう。
文学フリマなど大きなイベントの直前は印刷所の注文が立て込むので、前倒しで本が手元に届くようスケジュールを組むと慌てなくて済みます。


完成したZINEが届くと達成感がわきます。
3.販売する


ZINEが完成したら、イベントで販売します。しかしZINEを買ってもらうには、まずお客さんに自分のZINEを知ってもらわないといけません。
SNS告知や(文学フリマであれば)Webカタログを通して、自分や作品をアピールしましょう。「出店しますよ」というお知らせに加えて、1~2週間前にはお品書きも作っておくと来てくれる人にもわかりやすいです。
イベント当日は、売り場をしっかり作って本を見てもらうことが大事です。私はフリーペーパーも用意しています。無料で配れるものがあった方が、お客さんが立ち寄りやすいような気がします。


ブースにあると便利なものも共有しておきます。
- ポスタースタンド
- ブックスタンド
- 釣銭トレー
- コインケース(釣銭用)
- お金を保管する箱
- 値札
- ブースに掛ける布
- 折り畳みの棚(高さを出すと見てもらいやすい)
大体のものは百均やAmazonでそろいます。
コミケのブースも参考になるので、もっと知りたい方は調べてみるといいでしょう。
ZINEに関するQ&A


ZINEのイベントに関するQ&Aをまとめました。
ZINEの読み方は?
「ジン」と読みます。
出店料はいくらくらい?
4,000~6,500円程度。同じイベントでも会場や椅子の数によって値段が異なります。ZINEフェスは定期的にSNSで宣伝すると少し安くなります。
ZINEを店に置いてもらうには?
ZINEを店に置いてもらうには、ZINEを取り扱っている店舗のスタッフさんにコンタクトを取って交渉する必要があります。
ZINEのクオリティや他の作品との相性もあるので、決して押し売りはしないよう注意しましょう。売り方の全体的な話はこちらにまとめました。


まとめ


今回はZINEを売る/買う人向けにイベントを紹介しました。
ZINEのイベントはクリエイターやファンの熱気を感じられるので、ZINEに興味がある人は一度行ってみてほしいです。私も初めて文学フリマへ行ったとき「こんなにZINEを読みたい人がいるのか」と感動しました。



私も引き続きイベント出店をします!
機会があったらぜひお立ち寄りください。
これから情報が出るイベントもあるはずなので、この記事は随時更新していきます!