朝日新聞社の文章校正AI「Typoless」をレビューしました

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朝日新聞社が提供している文章校正サービス「Typoless」。

サービスの概要は公式サイトにあるものの、実際に使った感想を知りたい方も多いでしょう。今回はTypolessの特徴と、現役Webライターが実際にTypolessを使った感想を紹介します!

私は広告代理店のライターも経験していますが、当時は校正ツールを使っていませんでした。

人によって校正の精度がばらつき、ひどいときはミスを拾えずクライアントからミスの指摘を受けたことも…。

代理店時代の経験も踏まえて、Typolessをレビューしました。

これから導入しようか迷っている方はぜひ参考にしてください!

目次

TypolessとはAIによる校正ツール

Typolessとは、朝日新聞社によるAIツールです。

スタンダード、プレミアム、エンタープライズ(法人契約)と3つのプランがあり、料金は月々2,200円~。

利用するならプレミアムかエンタープライズがおすすめです。

感想でも紹介しますが、スタンダードは安い一方で表記揺れのチェックができません!

Typolessのプランはスタンダード、プレミアム、エンタープライズの3種類

それぞれのプランについて、違いをまとめました。

プランスタンダードプレミアムエンタープライズ(法人契約)
料金(1ID)2,200円 / 月5,500円 / 月24,750円 〜/ 月
5IDまで定額、6 ID以上で5〜15%の割引
お試し無料期間14日間14日間30日間
AI校正
一度に校正できる文字数10,000文字20,000文字20,000文字
ルール辞書×
カスタム辞書×〇(共有可)
良文サポート×
炎上リスクチェック×月100回まで月1000回まで
請求書払い××
参考:https://typoless.asahi.com

ルール辞書とカスタム辞書の違いについて補足しておきます。

ルール辞書朝日新聞社の校閲ルールが詰め込まれた辞書
カスタム辞書自分で表記や校正ルールを登録した辞書
参考:https://typoless.asahi.com/guide

新聞社の校閲ルールに則ってチェックしたいならルール辞書、自社のマニュアルで表記が決まっている場合はカスタム辞書を使うといいでしょう。

私は普段、表記に悩んだら記者ハンドブックを使っています。

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記者ハンドブック準拠でも問題はないのですが、一つひとつ調べるのは大変です。チームで共有するにも、手元に記者ハンドブックがないと難しいでしょう。ツールで解決できたら早いですよね。

API連携プラン

API連携プランもあります。こちらも14日間の無料トライアルがあります。

1カ月あたりの利用可能文字数月額料金
20万文字まで55,000円
50万文字まで88,000円
100万文字まで143,000円
200万文字まで240,350円
400万文字まで425,700円
800万文字まで776,050円
1,200万文字まで1,082,400円
参考:https://typoless.asahi.com/price

こちらは利用した文字数によって料金が変わりますので、注意が必要です。金額がオーバーしないよう、文字数の上限を設定できます。

Typolessの特徴

Typolessの特徴のうち、私が気になったポイントを紹介します。

  • 新聞社の校正ツールなので信頼性が高い
  • どのプランもお試し無料期間がある
  • API連携が可能

それぞれ具体的に解説します。

新聞社の校正ツールなので信頼性が高い

Typolessは朝日新聞社の校正ツールです。

Webコンテンツと異なり、新聞は誤植があっても修正できません。Typolessは紙媒体で長年積み上げてきたノウハウが詰まっているといえます。

Typolessを通して誤字を見つけるだけでなく、文章をより正しい日本語に整えられます。

どのプランもお試し無料期間があり、解約も簡単

API含めてどのプランもお試し無料期間があるので、「まずは使ってみたい」と思ったらすぐに試せます。

お試し期間が終わると自動で有料プランに移行しますが、期間内に解約すればOK。解約もわかりやすく、アカウント設定→プラン変更から3分でできました。

API連携が可能

こちらはチームや企業向け。API連携により、CMSや記事の編成システムに組みこんでTypolessを使えます。すでに社内で使っているシステムと併用も可能です。

APIで使えるのは、

①Typoless AI

②ルール辞書

③カスタム辞書

の3つ。仕様書はこちらです。

現役ライターがTypolessを使ってみた感想

ここからは私が実際にTypolessのスタンダードプランを使った感想です。

メリットデメリット
文法ミス、誤字を拾う精度が高い
使い方がわかりやすく操作性が高い
スタンダードプランでは表記揺れのチェックができない

使いやすく精度が高い一方、スタンダードプランでは表記揺れのチェックができないのが気になりました。

あくまで補助として割り切ってスタンダードプランを使うか、表記揺れチェックもできるプレミアムプランを使った方が良さそうです。

文法ミス、誤字を拾う精度が高い

新聞社の開発した校正ツールというだけあり、文法ミスや漢字の誤変換を拾う精度が高いです。

特に参考になったのは、助詞「てにをは」の使い方。明らかな間違いではなくても、より正しい文章になるような指摘をしてくれます。

AIでここまで指摘してくれるとは思わず、ビックリしました!

使い方がわかりやすく操作性が高い

基本的に文章をコピペするだけなので、使い方がわかりやすいです。指摘の根拠も明確でした。チームで利用する場合も、メンバー全員が使いこなせるはずです。

特に最近は在宅勤務も多く、わかりにくいツールだと使いこなせない人も出てくるはず…。その心配がないのは嬉しいポイントです!

指摘のレベルを積極的~消極的の3段階から選べるので、最低限のチェックだけしたい人から厳密に校正をかけたい人まで幅広く利用できます。

スタンダードプランでは表記揺れのチェックができない

1つだけ残念だったのが、スタンダードプランでは表記揺れのチェックができない点。

表記揺れのチェックにはルール辞書かカスタム辞書が必要で、スタンダードプランには付いていません。

個人で利用するには、プレミアムプランは高い…。

Typolessを利用するなら、チームまたは法人でプレミアムプランかエンタープライズプランを利用するのがおすすめです。

表記揺れを別途チェックするなら、スタンダードプランでもいいかもしれません。

まとめ

今回はTypolessの特徴や実際に使った感想をまとめました。

Typolessは広告代理店のライター時代にチームで使いたかったツールです。校正・校閲だけでなく文章のクオリティを上げる効果も期待できます。文章のクオリティを担保するためには最適のツールだと思いました。

もし興味があるなら、まずはお試しで登録してはいかがでしょうか?

このブログでは他の校正ツールについても紹介していますので、あわせてお読みください!

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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