ZINEとは、個人で自由に作れる小冊子のこと。自由だからこそ、作り方は決まっていません。
だからこそ「ZINEを作りたい」と思っても、何から始めたらいいかわからない方もいるでしょう。
この記事ではZINEの作り方を学べるスクール3つ、スクールを利用するメリット・デメリットを紹介しています。
この記事を書いた人
- ZINEを今まで6冊作成
- ZINE専門の書店「たいやき書房」を運営
- ZINE個人レッスンの講師

このブログでもZINEの作り方を発信しているので、ぜひ参考にしてください!


ZINEの作り方を学べるスクール3つ
ZINEの作り方を学べるスクールは、2025年5月時点で3つ。
- MOUNT ZINE
- DIY ZINEスクール
- ZINE制作講座(京都暮らしの編集室)
同じスクールでも、対象やジャンルが少しずつ異なります。
受付期間もそれぞれ異なるので、申し込み前に必ず確認しましょう。
ほか、独立系書店やZINE作家がZINEを作るワークショップを単日開催していることもあります。
MOUNT ZINE


開催場所 | MOUNT ZINE 東京都世田谷区駒沢2-40-6 東急田園都市線 駒沢大学駅 徒歩10分 |
料金 | 28,000円 (出品料込み) |
定員 | 各クラス10名 |
回数 | 全4回 |
受付期間 | 半期に1回 |
MOUNT ZINEは駒沢大学前にある、ZINEの専門店です。ZINEの販売だけでなく、ZINEの作り方を学べるスクールも開催しています。生徒の募集は年2回。



専門店が開催しているスクールなので安心!
特にジャンルの制限もないので、作りたいZINEを自由に作れます。
実際に受講した人によると、「同期と一緒にZINEを作れるのが楽しかった」とのこと。
作ったZINEはイベントで販売してもいいですし、MOUNT ZINEで販売してもOK。受講料にはMOUNT ZINEの出品料も含まれます。
MOUNT ZINEの店舗、オンラインショップで自分のZINEを知ってもらえるチャンスも。


実際にMOUNT ZINEへ行ったときの様子を、こちらの記事に書いています。


DIY ZINEスクール


開催場所 | DIY BOOKS 兵庫県尼崎市武庫元町1-27-5 |
料金 | 25,900円(オンライン:15,900円)※発表会出店料込み。印刷・版代、紙費用は別途。 |
定員 | 月曜日:8名/水曜日:8名※オンラインは各回10名 |
回数 | 全4回 |
受付期間 | 半期に1回 |
DIY ZINEスクールは、DIY BOOKSが開催している初心者~中級者向けの講座です。オンライン講座もあるため、遠くに住んでいる方でも受講できます。女性が約8割と多め。
ZINEが完成したら数日間のZINEイベント「Oui,ZINE」で発表できます。卒業後の交流もあるので、他のメンバーと切磋琢磨しながらZINEを作りたい人には最適の環境です。
DIY BOOKSにはリソグラフ印刷機もあり、印刷の方法も教えてもらえます。味のある印刷にこだわりたい人にもおすすめ。
定期的に生徒を募集しており、6期募集は7月ごろの予定です。
ZINE制作講座(京都暮らしの編集室)


開催場所 | オンライン講座 |
料金 | 60,000円 ZINE制作費用、デザイン費込み |
定員 | 16名 |
回数 | 全6回 |
「京都暮らしの編集室」によるZINE制作講座は、エッセイZINEを出したい人向けのスクール。
講師の江角悠子さんはライティング講師としても活動しています。
企画〜印刷まで6回に分けて講義があり、文学フリマを目標にZINEを作ります。料金は印刷代、デザイン費用込み。
クオリティの高いエッセイZINEを作りたい人、作品を文学フリマへ出したい人におすすめ。Wordで作るため、デザインソフトも不要です。
ZINEの作り方だけでなく文章の書き方も学べるため、文章力を磨きたい方にもおすすめ。
現在は受付終了ですが、今後も開催される可能性あり。
スクールでZINEを作るメリット


スクールでZINEを作るメリットは次の3つ。
- サポートを受けながらZINEを作れる
- ZINE仲間ができる
- スケジュールも組んでくれる
どんなスクールにせよ、講師や仲間がいるのは心強いもの。
サポートを受けながらZINEを作れる
スクールにはZINEを作るためのノウハウが豊富です。ZINEの作り方でわからない点があっても、スクールのサポートがあればすぐに解決できます。



周りにZINEを作っている人がいない場合、誰かに相談するのも難しいですよね。
ZINEは比較的新しい文化なので、調べてもなかなか解決策が見つからないことも。スクールに通っていれば経験者から直接聞けるので安心です。
ZINE仲間ができる
スクールでは同じくZINEを作りたい人が集まります。スクールに通う中で、ZINEのアイデアを交換したり、お互いのZINEを紹介したりできる仲間をつくれます。
ZINEに限らず、創作は孤独になりがち。作っているうちに「これでいいのかな?」と自信がなくなってしまうことも。



スクールの講師に限らず、気軽にZINEについて語り合える仲間ができるのは楽しいですよ!
スケジュールも組んでくれる
ZINEのスクールでは企画〜完成まで一通りのスケジュールを組んでくれるので、スクールに出席して進めていればZINEが完成します。
ZINEを作っていて悩むのが、制作スケジュール。初めてだと印刷に何日かかるのか、原稿を書くのにどれくらいの期間を見積もればいいのかわからない人も多いでしょう。
多くのスクールでは発表、販売する場もつくってくれているので、参加していれば企画~発表までスケジュールを心配せずに取り組めます。
スクールでZINEを作るデメリット


スクールでZINEを作るデメリットは次の3つ。
- お金がかかる
- スクールによって時期が決まっている
- 時間や場所に制限がある
お金がかかる
スクールでZINEを作ると、ZINEを作る費用のほかに受講費用がかかります。
実はZINEを作るだけなら、数百円〜1万円でできてしまいます。スクールはノウハウを学べる分、コストも高め。
クオリティの高いZINEを作りたい人や、ZINE仲間が欲しい人にスクールはおすすめですが、まず手軽に作ってみたいなら自分で作るのも手です。



私はスクールに通わず自分でZINEを作りました!
スクールは便利ですが、必須ではありません。料金やサービス内容を見て、自分に必要か十分に検討してから通いましょう。
スクールを使わずZINEを制作した場合の費用は、こちらにまとめています。


スクールによって時期が決まっている
スクールは受付期間や受講日が決まっています。受けたいと思って調べても、生徒を募集していないことも。
ZINEスクールのほとんどは先着順。人気の講座はすぐに埋まってしまいます。
気になる講座があったら、枠があるうちに申し込みましょう。
時間や場所に制限がある
ZINEのスクールは日時、場所が決まっています。受講日のスケジュールが合わない場合は受けられません。
仕事や家庭が忙しい方にはスケジュールの調整が難しい場合もあります。



コミュニティに参加できるのは大きな強みですが、その分自分の予定を合わせなければいけないのがネックです…。
ZINE個人レッスンなら、場所や時間を選ばずZINEの作り方を学べる


今回はZINEスクール3選と、スクールに通うメリット・デメリットを紹介しました。
「ZINEを作りたいけど、何から始めたらいいのかわからない」という方にはスクールがおすすめ。仲間と一緒に、サポートを受けながらZINEが作れます。
逆に自分のペースで進めたい、まずは手軽に作ってみたい方は自力で作った方が楽しいかも。簡単なZINEならコンビニ印刷でも作れます。


通えるスクールがない、日程が合わないという方へ向けて、私はZINEの個人レッスンを開催しています。
自分の日程に合わせて受講できて、1回だけの受講もOK。1回当たり3,000円なので、コストも比較的安めです。
お申込みはこちらのページから。

