ZINEとは、サイズも形式も自由な小冊子のこと。ZINE作家とはZINEを作る人のことを指します。ZINEのジャンルや職業、人気は関係ありません。

「作家」という響きからなんとなく名乗るハードルが高く感じるかもしれませんが、ZINEを作っていれば名乗ってOKです!
私は2023年の文学フリマをきっかけに、ZINE作家として活動しています。今まで5冊のエッセイや旅行記を出し、独立系書店に置いてもらっている作品もあります。ZINE専門のシェア本棚「たいやき書房」も運営中。
今回はZINE作家の活動内容や活動している方の例、ZINE作家になる方法を紹介します。
ZINEに興味がある方はぜひ読んでください!
ZINE作家とは?ZINEを作っていれば名乗ってOK


ZINEとは自由な形式で作る小冊子のこと。英語の「magazine(雑誌)」「fanzine(ファン雑誌)」に由来していると言われています。
写真、イラスト、文章など、内容は何でもOK!
ZINE作家とはその名の通り、ZINEを作っている人のこと。「ZINESTER(ジンスター)」と名乗る人もいます。「ZINESTER」という単語は『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』で紹介されています。





特に決まりはありませんが、アート系のZINEを作っている人が「ZINESTER」、文章系のZINEを作っている人が「ZINE作家」を名乗ることが多い印象です!
最近はZINEをきっかけに商業誌デビューをする方もいます。自費出版と違い、ZINEはネット印刷を使えば1部から印刷できるので、手軽に発信ができます。
ZINE作家の活動内容


ZINE作家はZINEを作っている人を指しますが、ZINEは作っただけでは売れません。人に自分の作品を伝え、買ってもらう必要があります。
ZINEを作ってからの、ZINE作家の活動内容は主に3つです。
- イベント出店
- 独立系書店での販売
- オンラインショップ
ZINEを初めて作る人は、まずイベント出店がおすすめ!
イベント出店
全国各地では、定期的にZINEを販売できるイベントが開催されています。ZINEを作っている人なら、基本的に誰でも出店してOK。



無名の状態から活動を始めるなら、まずはイベントに出店してみましょう!
また、イベントには「ZINEを作ってみたいけどまだアイディアが固まらない…」という人もよく遊びに来ています。多くのブースではZINE作家本人が店番をしているため、ZINEを作った背景を聞く機会も。
お近くで開催しているイベントがあれば、まずは足を運んでみましょう。
ZINEのイベント日程については、こちらの記事でまとめています。


独立系書店での販売
ZINEは一般的に流通している書籍とは異なるため、多くの書店では販売していません。しかし一部の独立系書店では、店主のセンスで選んだZINEを取り扱っています。店主のセンスと作品が合えば、作ったZINEを置いてもらえるかもしれません。
ZINEのクオリティだけでなくお店との相性もあるので、必ず置いてもらえるとは限りません。また、置いてもらうにはマナーを守ってアプローチする必要があります。
ZINEを書店に置いてもらう方法については、こちらを参考にしてください。


オンラインショップ
なかなかイベントや書店に行けない人に向けて、オンラインショップでZINEを売る方法もあります。BOOTHやBASEを使えば、個人で簡単にZINEを販売できます。


残念ながらオンラインショップだけではZINEを知ってもらうきっかけを作りにくいので、他の方法と組み合わせて使うのがおすすめ。私はイベントに来られない人のために補助ツールとして使っています。
ZINE作家になるためには?まずZINEを作ってみよう


ZINEを作った日から「ZINE作家」を名乗ってOK。まずは一冊作ってみることから始めましょう!
どんなZINEを作るか決められない場合は、まず他のZINE作家が売っている作品を買ってみるのもおすすめ。
クリエイティブな仕事をしていなくても、知名度ゼロからでも気軽に始められるのがZINEのいいところです。ぜひZINE作家として、あなただけのZINEを世に送り出しましょう!

