ZINEの作り方・売り方のヒントになる本10選!

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ZINEの作り方を知りたい人へ。

書籍を調べてみても、実はZINEの作り方を書いた本はあまり見つかりません。私はその代わりとして、編集者向けの本を使っています。

この記事では、私が実際にZINEを作るとき参考にしている本を5冊紹介します。

アイデアから原稿作成、印刷まで参考になりそうな本を集めたので、ぜひ参考にしてください!

目次

ZINEの作り方・売り方を知りたい人におすすめの本10冊

本の名前おすすめしたい人
エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識ZINEを作りたいけど、何から始めたらいいかわからない人
冊子を作る工程の流れを知りたい人
野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作るZINEの作品例を知りたい人
そもそもZINEって何?という人
自分でやってみる人のための校正のたねZINEの文章を自分で校正したい人
記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集文章系のZINEで、表記揺れに迷ってしまう人
文章を書く人のための 同人誌・ZINE 本文デザイン入門文章系のZINEで、本文のデザインやレイアウトを学びたい人
ノンデザイナーズ・デザインブックZINEのレイアウトをきれいに作りたい人
作品集のつくりかた アートブック、ZINE、ポートフォリオ…作品を魅力的に見せる編集デザインのコツアート系の本格的なZINEを作りたい人
ZINEをポートフォリオとして使いたい人
世界一わかりやすい InDesign 操作とデザインの教科書ZINEをInDesignで作りたい人
もなかと羊羹──あるいはいかにして私は出版の未来を心配するのをやめて軽出版者になったか。作品を継続的に出し続けて、出版に準じた活動を目指したい人
ひとり出版入門 つくって売るということZINEをより大きい規模で(100部~)売りたい人
将来、出版社を立ち上げることに興味がある人

特に「エディターズ・ハンドブック」は、企画~販売まで全ての工程で役に立つのでおすすめです。

エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識

名前の通り、編集者向けに本の作り方を書いた本です。

「1冊選ぶならどれ?」と聞かれたら、この本を選びます!

「エディターズ・ハンドブック」には企画書の書き方から原稿の書き方、印刷の基礎知識まで一通り載っています。初めてZINEを作る人が悩むポイントを丁寧に解説しています。

例えば私がZINEを作ると決めたとき、最初に悩んだのが印刷のルールでした。出版社に勤めている人でなければ、入稿や印刷について触れる機会はなかなかありませんよね。

一から読むよりは、ハンドブックとして知りたい章をその都度調べる形で使うと便利です。ZINE作りの心強い味方になってくれます。

野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る

そもそもZINEってどんなもの?という方におすすめの本です。

ZINEのオンラインショップを運営している野中モモさんが、ZINEの面白さや奥深さを語っています。内容はハウツーというより、野中モモさんのZINEにまつわるエッセイに近いです。

商業出版と異なり、ZINEは個人で作れるメディア。誰でも発信者になれるところが魅力です。

私がZINEを知ったのはここ数年ですが、以前からサブカルチャーとしてZINEが普及していたことをこの本で知りました。ZINEの作り方というよりは、ZINEをもっと知りたい人に読んでほしい1冊です。

自分でやってみる人のための校正のたね

サワラギ校正部/880円(税込)

フリーランスで10年以上校正に関わっている、サワラギ校正部さんによる本です。

自分でZINEを校正する時に気を付けるべきポイントを、18項目に分けて解説しています。今まで校正を経験したことがない人でも、この本を読みながらチェックすればOK!

校正とは文章の誤りを直し、より読みやすい文章にすること。ZINEを作るなら、なるべく正しくて読みやすい文章を届けたいですよね。

より正確な文章にするならココナラなどを使って校正のプロに頼むのが確実ですが、それなりに費用がかかってしまいます。

私はZINEの原稿を校正するとき、『自分でやってみる人のための校正のたね』と次に紹介する『記者ハンドブック』をいつも手元に置いています!

記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集

特に文章メインのZINEを作る人におすすめ。

ZINEは紙媒体なので、Webと違い一度印刷してしまうと修正ができません。可能であれば人に校正してもらうのが理想ですが、予算やスケジュールに余裕がない場合もあるでしょう。その場合は自分で誤字脱字、表記揺れのチェックを行う必要があります。

記者ハンドブックは雑誌、新聞などの紙媒体で採用されている表記を掲載。言葉の表記に迷ったとき、辞書のように引いて正しい表記を調べられます。

私も文章を書くときや、自分で校正をするときに記者ハンドブックを使っています!

文章を書く人のための 同人誌・ZINE 本文デザイン入門

文章メインのZINEを作りたい人におすすめ。普段デザインに触れない人にもわかりやすく、組版や製本について解説しています。実際のデザイン例も豊富。

実際にZINEを作ってみると、悩むのがこのデザイン面。
私もInDesignで出てくる用語がわからず、苦戦した記憶があります…。

WordやInDesignでZINEを作るとき、レイアウトの参考になります。

「ZINEの作り方」に特化した本は、実は最近までありませんでした。私が初めてZINEを作るときに出会いたかった本です。

ノンデザイナーズ・デザインブック

文章系、アート系に関わらずZINEのレイアウトに迷ったらこれ。

「ノンデザイナーズ」の名前通り、デザインを専門としない人をターゲットにして作られているので、難しい用語を知らなくても大丈夫です。

見やすく美しいデザインの基本を学べます。4つの原則をもとにしているので、内容はとてもシンプル。

特にCanvaやパワポなど、自由に配置できるアプリでZINEを作るなら持っておくのがおすすめ。デザインの基本を押さえてZINEを作るだけで、ビジュアルが変わります!

私はZINEだけでなく、仕事の資料作りにも使っています!

作品集のつくりかた アートブック、ZINE、ポートフォリオ…作品を魅力的に見せる編集デザインのコツ

アート系のZINEを作りたい人におすすめ。作り方の流れから台割、ページのレイアウトまで手取り足取り解説してくれる優れものです。

ZINEは作って売るだけでなく、ポートフォリオとしても使えます。実際にZINE専門店・MOUNT ZINEではポートフォリオのZINEコーナーがあります。


気軽にZINEを作りたい人というよりは、気合の入った作品集としてZINEを作りたい人に向いています。この本があれば、かなりクオリティの高いZINEを作れます。

MOUNT ZINE

世界一わかりやすい InDesign 操作とデザインの教科書

InDesignはAdobeのデザインソフトで、版組みに便利です。InDesignを初めて使う人にはこちらがおすすめ。

ネットでもInDesignの使い方は調べられるのですが、正直公式も含めてわかりにくいものが多いです…。

こちらの本は画面のスクショ付きでInDesignの操作方法を調べられます。特にノンブル(各ページに付いているページ番号)や目次の作り方でお世話になりました。名前の通り、InDesign初心者にもわかりやすい1冊です。

練習用データもダウンロードできるので、一からInDesignをしっかり学びたい人にも役立ちます。辞書としてもテキストとしても使える本です。

もなかと羊羹──あるいはいかにして私は出版の未来を心配するのをやめて軽出版者になったか。

ZINEを時々イベントで売るだけではなく、より広い規模で売りたい人におすすめ。本の作り方だけでなく、売り方についても詳しく書かれています。

軽出版とは本書の著者・仲俣暁生さんが考えた言葉。

「軽出版」という言葉をあるとき、ふと思いついた。

軽出版とは何か。それは、zineより少しだけ本気で、でも一人出版社ほどには本格的ではない、即興的でカジュアルな本の出し方のことだ。

もなかと羊羹──あるいはいかにして私は出版の未来を心配するのをやめて軽出版者になったか。

(仲俣暁生)

自費出版で本を出すのは大変。でもZINEのように自分で原稿データを作り、印刷会社に依頼して個人で販売すればそれほどコストはかかりません。

仲俣さんは軽出版の売り方としてシェア型書店やイベント、オンラインストアを活用しています。

私は「ZINE」として作品を出していますが、目指しているのは軽出版と同じ。

ZINEを作るだけでなく、より多くの人に買ってもらいたい人にはぜひ手に取ってほしい一冊です。

ひとり出版入門 つくって売るということ

「ひとり出版」と書いてありますが、ZINE作りにも役立つ本です。企画してから本が完成するまでの工程や、書籍が流通する仕組みについて詳しく説明しています。

『作品集のつくりかた アートブック、ZINE、ポートフォリオ…作品を魅力的に見せる編集デザインのコツ』と同じ宮後優子さんの本です。

個人的にありがたいと思ったのは、費用や売上などお金周りの情報が載っていること。
他の人にもなかなか聞けない話なので、知られてよかったです!

ZINEを初めて作る人というよりは、何冊も作っていてこれから書店への流通を考えている人や、将来ひとり出版社になりたいと思っている人におすすめ。実際にひとり出版社を立ち上げた人の運営についても載っています。

実際のZINEを手に取ってみることも大事

ZINEの作り方を知るには、本だけでなく実際のZINEを手に取ってみるのも大事です。特にイベントでは作者が参加していることが多いので、知りたいことを作った人に直接聞けます。

ZINEのイベントに興味がある方は、こちらに日程をのせています。

私も実際にZINEを買って、参考にしながら自分のZINEを作りました。

また、埼玉県のでこぼこ書店にはZINE専門のシェア本棚「たいやき書房」があります。

私が運営している本棚で、ZINEを毎月入荷しています!

面白いと思ったZINEを入荷しています

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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