先日、東北歴史博物館で開催されている和食展に行ってきました!
実は上野会場も行ったのですが、かなり混雑していました。今回は展示をゆっくり見られたので、展示内容や感想を紹介します。

いい展示だったので、宮城県に住んでいる人はぜひ行ってみてください!
※和食展の宮城会場は9/23に終了しました。今後は長野・愛知・京都・熊本・静岡で開催予定です。
和食展とは?食の科学から文化まで堪能できる展示


和食展は、日本食を食材や製法、食の歴史など幅広い観点から学べる展示です。もともとはオリンピックに合わせて開催する予定だったのが、コロナ禍により延期になったようです。
子どもはもちろん、大人も楽しめる展示です。普段食べている食事がどのように作られるか、和食がどのような変遷をたどってきたかわかります。



かつて歴史や地理で勉強した内容が出てくるので、懐かしくなりました!
和食展ではなじみ深い食材や歴史上の人物が出てくるので、肩肘を張らずに学べます。
和食展の宮城会場に行ってみた様子


東北歴史博物館は、国府多賀城駅から歩いてすぐの所にあります。駅のホームから見えるくらい近いので、場所がわかりやすいです。


入ったらすぐのれんがあります。リラックマがかわいい。グッズにもなっています。
開催直後に行ったのですが、宮城会場は土日でも空いていました。上野会場はかなり混雑していたので、ゆっくり見られなくて悔しい思いをした方は宮城会場でリベンジもありだと思います。
インパクトのある展示
まず驚くのが、展示のインパクト。和食がテーマなのでそこまで派手な展示はないかな…と思っていたのですが、いい意味で裏切られました。


きのこの展示。毒キノコもありました。
触るだけでも危険なカエンタケは、東北歴史博物館の裏にある多賀城跡史跡公園でも目撃情報があります(行ってみましたが、さすがに実物は見つかりませんでした)。そんなに身近に生えているとはつゆ知らず。


かぶのような形も見えますが、写真に写っているのは全て大根。一口に和食といっても、食文化にも食材にも多様性があります。
上野の展示からカットされた部分もありましたが、逆に宮城会場ならではの展示もありました。


宮城県のお雑煮。焼きハゼが乗っています。



大学に入るまで宮城県に住んでいましたが、焼きハゼのお雑煮は初めて見ました。
住んでいても知らないものですね…。
子供から大人まで楽しめる
展示にインパクトがあるので、お子さんも楽しめると思います。実際に私が和食展へ行ったときも、家族連れが多く見られました。
展示によってはお子さんが退屈そうにしている姿を見かけることも多いのですが、和食展では総じて興味津々の様子。身近なテーマだからこそ、興味を持って見られるのかもしれませんね。


世界最大のタカアシガニ。深海料理として食されるようです。
これから夏休みなので、自由研究の題材にもピッタリですね!親子で展示を見て、気になった食材や歴史を自由研究で深堀りするのもいいかも。
私が行ったときは空いていましたが、夏休みが始まったら混むかも…と思いました。
歴史と科学を学べる
日本に住んでいても、案外日本のことを良く知らないと思うことがあります。和食もその一つでした。
和食展では、食という身近な側面から歴史を知られます。学生時代に社会が苦手だった私でも、楽しく見られました。
人気だったのが、織田信長の饗応膳。写真と同じサイズの盆が5つほど続きます。


織田信長の名前を知っていても、彼が何を食べていたかまでは知る機会がありませんでした。教科書では年号や大まかな出来事が並び、興味が持てなかったせいで学生時代の私はすっかり歴史嫌いに。



学生時代にこの展示を見ていたら、もっと歴史に興味を持てたかも…
また、和食展では米や味噌、鰹節など食事の元となる食材の製法についても解説しています。うま味を感じるメカニズムや発酵についても説明されていました。
図録も買ってみた


上野で展示を見たものの、混んでいてじっくり見られなかったので図録も購入していました。



普段はあまり図録を買わないのですが、今回は購入しました!
和食展の内容が面白いと思ったら、図録も買っておくのがおすすめです。
図録では、展示で説明しきれない「なぜ?」を解説してくれます。
例えば水質の話。展示では全国各地における水の硬度が見られますが、「なぜその硬度になるのか?」まではざっくりとしか解説していません。図録には川の勾配や土壌から、その理由を説明しています。もちろん展示だけでも十分楽しめますが、図録は点と点の知識を線でつなげてくれます。
展示の解説だけでなく、和食展を企画した方々の裏話も読めます。料理人のコラムもあり、和食への理解をより深められる一冊。
東北歴史博物館にレストランはある?


建物の中にレストラン「&SUN」があります。イートインスペースのほか、テイクアウトもあり。古代米を使ったメニューがあります。



古代米甘酒ソフトクリームが気になる…。
日替わりランチのほか、和食展にちなんだ「和食展定食」もあります!
和食展は日時指定の予約不要!チケットがあれば入れる


和食展のチケットは、コンビニ・会場・チケットアプリで購入できます。
特に日時指定の予約は必要ないので、当日に会場で購入してもOK。東北歴史博物館には券売機も置いてあります。
料金
当日券の料金は次の通り。
大人 | 1,500円 |
小・中・高校生 | 600円 |
購入方法
主な購入方法です。
- コンビニ(ローソンチケット・セブンチケット)
- アソビュー
- 会場の券売機
ホームページにはチケットぴあのリンクもあるのですが、前売り券だけで当日券は販売していませんでした。
詳しくは「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」宮城会場情報のチケットプレイガイドへ。
和食展の巡回予定


宮城会場が終わってからも、他のエリアで開催予定です。
会場 | 時期 |
東京 | 開催終了 |
山形 | 開催終了 |
宮城 | 開催終了 |
長野 | 2024年10月5日(土)~12月8日(日) |
愛知 | 会期:2025年1月18日(土)~4月6日(日) |
京都 | 2025年4月26日(土)~7月6日(日) |
熊本 | 2025年7月19日(土)~9月21日(日) |
時期は未定ですが、2025年に静岡にも巡回予定です。
(伝統の味、世につれて 特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」朝日新聞デジタル より)
まとめ


今回は和食展の宮城会場について、行った感想を紹介しました。
面白い展示なので、個人的にはもっと多くの人に知ってほしいと思っています。オリンピックの時期に開催を予定していただけあり、力の入った展示が見られました。
宮城会場は9/23まで開催しているので、興味がある方はぜひ一度足を運んでみてください!
(2024/9/24追記)宮城会場は開催終了しました。和食展に興味がある方は長野・愛知・京都・熊本・静岡の展示へ足を運んでみてください!