校正を勉強できる本おすすめ10選!目的別にまとめました

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校正について知りたい人へ、目的別におすすめの本をまとめました。

この記事では

  • 校正を自分でやってみたい人
  • 校正の現場について知りたい人
  • 校正を本格的に勉強したい人

の3種類に分けて紹介しています。

私は広告代理店で校正を含むライターの仕事をしてから、現在は独立してフリーランスとして働いています。会社では動画やWebサイト、紙資材の校正も担当していました。

現在も個人製作の出版物、ZINEを作る過程で自分で校正を行うこともあります。

一口に「校正の本」と言っても、本の目指す目的はさまざま。この記事が自分に合った校正の本と出合うきっかけになれば幸いです!

目次

校正を自分でやってみたい人におすすめの本

ライターや作家として文章を書いていて、校正も自分でやってみたい人向けの本をまとめました。

自分で校正する場合、校正記号は覚えなくてOK。その代わり、表記揺れや文章の誤りに自分で気づく必要があります。

  • 記者ハンドブック
  • 自分でやってみる人のための校正のたね
  • 国語辞典

校正に関する本ではないため今回は紹介していませんが、文章の読みやすさも改善したいなら『新しい文章力の教室』もおすすめです。

記者ハンドブック

記者ハンドブックは、一般的に正しい言葉の使い方や表記を調べるための本。新聞社や出版社でもよく使われています。私が働いていた広告代理店でも会社に常備していました。

自分で校正をしていると、漢字/ひらがな表記、送り仮名など、文章を読んでいてどちらを使うべきか悩む場面が出てきます。そんな時に調べるためのツールとして、記者ハンドブックは便利です。

私は校正をする時、必ず記者ハンドブックを側に置いて迷った点が出てきたらすぐ調べられるようにしています!

自分でやってみる人のための校正のたね

10年以上フリーランスの校正者として働いている著者が、自分で校正をしたい人に向けて18のポイントを解説した本。

専門用語を使っていないため、校正をやったことがない人にもわかりやすい作りになっています!

校正は誤りを直すだけでなく、より読みやすく整った文章を作るためにも大事な工程です。誤字脱字だけでなく表記の揺れや、言葉の使い方にも気をつける必要があります。

校正に初めて挑戦する場合、そもそも何をチェックしたらいいのかわからないはず。

『自分でやってみる人のための校正のたね』を読んでから校正をすると、注目すべきポイントをおさえてから文章を見直せるのでより精度の高い校正ができます。

国語辞典

校正をしていて、ふと言葉の使い方が合っているか疑問に思うことがあるはず。少しでも迷ったら、辞書でその言葉を引いておきましょう。

ネットでも調べられますが、常に正しい答えが出てくるとは限りません。

初めて校正をするなら、とりあえず一冊辞書を手元に持っておくとすぐに調べられます。

後ほど紹介する『文にあたる』によると、プロの校正者は何種類もの辞書を調べるそうです!

私は『大辞林』を使っています。書籍を購入しておけば、アプリから辞書を引ける特典が付いてきます!

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言葉を扱う上で、辞書は必須アイテム。持っていないならお早めの購入がおすすめです!

校正ツールもおすすめ

校正はできれば自分だけでなく、人の目を借りたほうが正確です。一歩引いて文章を見直せるので、より冷静に間違いを見つけられます。

人の文章なら間違いがわかるのに、自分の文章では全然気付けないことも…。

一人で校正をかけなければいけない場合、補助として校正ツールを使うと便利。表記揺れや文法ミスを指摘してくれます。

AI校正ツール「文賢」は表記揺れ、文法ミスはもちろん、より読みやすい文章表現を提案してくれます。

\ 登録してすぐ使える /

表記揺れなど最低限のチェックで十分なら、月1,000円から使える「Shodo」がおすすめ。

\ 14日間無料 /

校正ツールだけでは全てのミスを拾えないので、あくまでも補助ツールとして使いましょう!

困ったらプロの校正者に頼もう

自分だけで校正するのが不安、よりクオリティの高い校正が欲しいという方は、プロの校正者に原稿を見てもらいましょう。知り合いに校正者がいなくても、ココナラを使えばプロに依頼できます。

校正を出品している人を探し、予算やスケジュールが合う人に校正を依頼するとよりクオリティの高い校正が受けられます。

自分で見直すことももちろん大事ですが、やはり人に見てもらえると安心です。

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校正の仕事について知りたい人におすすめの本

校正の仕事に興味がある方におすすめの本を3冊紹介します。

  • 校正のこころ 積極的受け身のすすめ
  • 文にあたる
  • 校正・校閲11の現場こんなふうに読んでいる

『校正のこころ 積極的受け身のすすめ』『文にあたる』は運営しているシェア本棚「たいやき書房」でも置いていたのですが、すぐに売れてしまいました!

校正のこころ 積極的受け身のすすめ

長年校正を手掛けている大西 寿男さんの著書です。校正者だけでなく、言葉を扱う人全てに読んでほしい本。

校正者としての言葉との向き合い方、校正の役割について、著者が自身の経験をもとに語っています。「積極的受け身」はゲラとどう向き合うか、言葉をどう扱うかに対する著者の姿勢を端的に表した表現です。

テーマだけ聞くと堅苦しく感じますが、大西さんの文体がやわらかいためかスッと頭に入ってきます。

文にあたる

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校正者・牟田都子さんの校正にまつわるエッセイです。校正者がどんな点に気を付けて文章を見ているか、ゲラとの向き合い方、校正の苦労ややりがいをエッセイの中でご自身の体験を語っています。

裏付けのために資料を求めて歩き回ったり、何冊も辞書を引いたり…細部に途方もない苦労をかけていることがわかります。

エッセイとして面白いだけでなく、校正者からの世界の見え方がうかがえる一冊です。

また、牟田さんは自分のキャリアに悩んだ末に校正の仕事へたどり着いています。今まさに、どんな仕事を選ぶか悩んでいる人は共感できる文章も多いはず。

校正・校閲11の現場こんなふうに読んでいる

『文にあたる』と同じ、牟田都子さんによる校正・校閲の現場を紹介する本。法律書、新聞からウェブ、テレビまでさまざまな媒体の校正現場が見られます。

校正の仕事に挑戦してみたい方におすすめ。

一口に校正の仕事といっても、ジャンルや媒体はさまざまです。一般的なイメージは出版社かもしれませんが、文字が関わるメディアの裏には必ず校正の仕事があります。

スケジュール感や間違えやすいポイントも現場次第。校正の職場をのぞける貴重な一冊です。

校正を本格的に勉強したい人

校正を一から本格的に勉強したい人におすすめしたい本をまとめました。校正記号や実際の課題を通して、より実践的な校正を学べます。

今後、校正を仕事にしていきたい人はこちらが参考になります。

  • みんなの校正教室
  • 標準校正必携
  • 校正練習帳

みんなの校正教室

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『校正のこころ 積極的受け身のすすめ』と同じ、大西 寿男さんの著書です。

文章の校正から図版、文字組みまで、校正のイロハを学べる書籍。実例や実践課題が付いているので、実際に手を動かして校正を学べます。

知識の習得からアウトプットまでオールインワンでできる一冊。「校正を学びたい人に一冊選ぶならどれ?」と聞かれたら、私はこの本を選びます。

かなり細かい部分まで解説しているので、ZINEやnoteなど個人の活動であればここまでの知識は不要かもしれません。校正のプロフェッショナルを目指す人にはおすすめしたい一冊です。

標準校正必携

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校正記号から表記、仮名遣いまで一通り網羅している、校正のマニュアルのような一冊です。初めから読み通すというよりは、校正でわからない点が出てきた際に調べるために使うといいでしょう。

後ほど紹介する『校正練習帳』や校正講座の課題、ゲラの校正を行う時に『記者ハンドブック』と『標準校正必携』があると疑問をすぐ解決できるので安心です。

かなり本格的な本なのでプロの校正者でなければオーバースペックな気もしますが、より詳しい本がほしい人には向いています。

校正練習帳

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こちらは校正の練習として、アウトプット用におすすめの本。

校正はただ方法を知るだけでなく、実際にゲラを読んで手を動かした方が得られるものが多いです。

頭ではわかっていても、いざ現場で他の人にチェックしてもらうと必ず見落としがあります…。受験勉強のようですが、課題を解く→解答・解説を読む、というプロセスがあると知識を自分事にできます。

繰り返し練習したいなら、コピーを取って使ってもいいかも!

日本エディタースクールなら対面・通信講座でしっかり学べる

本で勉強するのもOKですが、校正の仕事を目指しているならスクールを使う方法もあります。

『標準校正必携』『校正練習帳』を発行している日本エディタースクールは、校正・編集の技能を学べる授業を提供しています。

通学講座、通信講座で4つのコースから選べるので、自分の都合に合わせて学習可能。興味がある方は日本エディタースクールのホームページをチェックしてみてください!

まとめ

今回は校正に関わる本を9冊紹介しました。

校正を学ぶならただ本を読むだけでなく、実際に自分で校正をしてみるのがおすすめ。今回した本を参考に、インプットしながら課題や自分の文章を校正してみましょう!

今は校正ツールや外注できるマッチングサービスも充実しています。私も日頃から校正ツールを愛用中。自分だけで校正をしなければいけない場合、必要に応じてサポートも検討しましょう!

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この記事を書いた人

フリーランスのライター。Webライターやブログもやりつつ、旅行記やエッセイ本を作っています。広告代理店を経て独立し、ライター歴は3年。

このブログではZINEを作る方法やイベント、Webライターのノウハウについて紹介しています!

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