「本が読めない」「本を読んでも内容が入ってこない…」と悩んでいる方へ。
私も仕事が忙しかったり、うつ気味になったりして本が読めない時期がありました。

時には適応障害になり、本どころか趣味が一切できなくなったことも…。
この記事では本が読めなくて悩んでいる方に向けて、本が読めない原因とそんな時に試してほしいことを紹介します。
「これならできそう」と思うことがあったら、ぜひ試してみてください!
ちなみに『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本では、まさに本が読めない人に向けたメッセージが描かれています。


「本が読めない」「内容が入ってこない」状態になってしまう原因


「本が読めない」「内容が入ってこない」状態になる原因は、私が経験した中で主に5つ。
- 心身が疲れている
- もともと視覚からのインプットが苦手
- 本の内容に興味が持てない
- 本より好きなこと、熱中していることがある
- 本を読める環境が整っていない
それぞれ掘り下げて説明します。思い当たる原因が見つかるかも。
心身が疲れている
一番多い原因は、「心身が疲れていること」ではないでしょうか。仕事や家事、育児…息つく間もなく暮らしている方は多いはずです。いくら本が好きな人でも、本は心にある程度の余裕がないと読めません。
私も子どものころから本好きで、常にカバンに本を入れています。しかし適応障害になったあたりから本が読めない時期がありました。
本が読みたくても読めないとき、気力の問題にして自分を責める必要はありません。どれだけ本が好きでも、無理な時は無理です。
もともと視覚からのインプットが苦手
視覚優位(目から情報を処理するのが得意なタイプ)、聴覚優位(目から情報を処理するのが得意なタイプ)と呼ばれる人がいます。本を読んでも頭に入りにくい場合や、聞いた情報の方が頭に入りやすい人は聴覚優位に当てはまるかもしれません。



もともと本や文章を読んでも頭に入らない人は、もしかしたら聴覚優位なのかも。
私は視覚優位ですが、知り合いには聴覚優位の人もいます。テキストを読んでも頭に入らないかわりに、人から聞いた話ならすっと頭に入ってくるそうです。
本の内容に興味が持てない
人の興味は日々変わります。以前買った本でも、時間が経つうちに興味がなくなってくることも…。
私は学生時代に小説ばかり読んでいましたが、就職して間もないうちはビジネス本や美容系の雑誌を買うようになりました。最近はエッセイが多めです。
本が読めないわけではないけどなんとなく気乗りしない…という場合は、今持っている本と自分の興味が合っていないのかもしれません。義務感だけで本を読んでも、あまり進みませんよね。
本より好きなこと、熱中していることがある
本より好きなことがある場合、読書の優先順位はどうしても下がってしまいます。
今はサブスクも普及していて、電車で時間を潰す手段もいろいろあります。電車で読もうと本を持ってきたのに、ネットフリックスの映画を観ていたら本を開かないまま目的地まで着いてしまった…ということも。



楽しい趣味は本だけではないので、これは仕方ないかも…。
私も大学に入ってすぐのころは、アルバイトに打ち込んでいて全く本を読んでいませんでした。
本を読める環境が整っていない
落ち着ける環境がないと、本は読めません。学生時代は図書館や教室で本を読めますが、社会人になると本に集中できる環境はなかなか持てません。
うるさかったり、突然話しかけられたりする環境では、本に集中するのは難しいでしょう。自宅でも他のことに気を取られて、気付けば本を開かずに一日を追えることもあります。
「さあ、読むぞ」と思える環境を整えないと、本を読むのは難しいかもしれません。
「本が読めない」「内容が入ってこない」状態のとき試してみてほしいこと


「本が読めない」「内容が入ってこない」状態のとき、一度試してみてほしいことを7つ紹介します。
- まずはゆっくり休む
- オーディオブックを使ってみる
- 本屋で興味のある本を探す
- カフェに行く
- 1ページだけ見る
- SNSやブログでアウトプットを始める
- 本に興味が出るまで待つ
どれも私が実際に試した方法です。できそうなもの、やってみたいと思うものからぜひ行動してみてください。
まずはゆっくり休む
疲れているなら本を読む前にまずは休むべきです。読みたいと思える状態になるまで、まずは心身を休めるのも大事。
特に精神的な疲れは、取り除くのに時間がかかります。



私は適応障害になって1~2ヵ月の間は本を読めませんでした。
本は逃げませんし、腐りません。すぐに読めなくても焦らず、回復を待ちましょう。
オーディオブックを使ってみる
「自分は聴覚優位かも」と思ったら、本を読むのではなく「聴く」という手もあります。オーディオブックとは、本をプロのナレーターが読み上げてくれるサービス。多くのサービスでは無料体験があるので、興味があれば登録して使ってみるのも手です。
AmazonのAudibleなら30日間無料で使えて、20万以上の作品が聴けます。月1,500円とサブスクにしては若干高めですが、月2冊以上の本を読むならそれぞれ購入するよりAudibleの方がお得。
本を持ち歩いたり開いたりする必要がないので、電車の通勤時間や職場の休憩時間でも聴けます。
\ 30日間無料 /
本屋で興味のある本を探す
手元に興味の持てる本がなかったら、今の自分に合った本を探しに行きましょう。
Amazonなどのネット通販でも探せますが、おすすめは実際に本屋へ行くこと。気になった本を実際に手に取って吟味できますし、お店に並んだ本から偶然の出会いもあります。



もちろん近所の書店でもいいですし、店主が独自のセンスで選書した独立系書店もおすすめ。
独立系書店とは、個人で小規模に運営している書店のこと。このブログでも独立系書店をいくつか紹介しています。
もちろん品揃えはネット通販や大手には及びません。しかし店主のセンスで選ばれた本だからこそ、「読んでみようかな」という気持ちが働きます。
何より独立系書店は、本を愛する人によってつくられた空間です。場所の雰囲気に影響を受けて、今よりもっと本が読みたくなるかも。
カフェに行く
自宅や職場で本を読むのが難しいなら、読書に集中するために本を持ってカフェへ行くのも手です。
「暇になったら読もう」と思っていると、読むタイミングを逃してしまいがち。「今は本を読む時間」と決めて、仕事の帰りや休日にカフェを利用すると読書が捗ります。
都内に出られる方は、本を読むためのお店「fuzkue(フヅクエ)」がおすすめ。時間制なので、混み具合を気にせずゆっくり本を読めます。実際に行ってみた感想をこちらに書いています。


最近は本屋併設のカフェも増えてきたので、本を買ってそのまま併設のカフェを利用してもいいかも。


1ページだけ見る
「そこまでリソースは割けないものの、本は読みたい…」という場合、1ページだけと決めて本を読むのもおすすめ。
本を読むことにハードルを感じていると、なかなか手に取れないもの。1ページだけなら1分で読めますし、寝る前や電車の待ち時間で読めてしまいます。
1ページだけと決めていれば、達成感を味わえます。「読めなかった」と自分を責めるより、「1ページでも読めた!」と前向きに考えられた方が楽しいですよね。
もっと読みたい、と思うようになればしめたもの。最初のハードルを下げるのも、時には大事です。
SNSやブログでアウトプットを始める
もともと本が好きな人であれば、SNS、ブログで読書に関する発信を始めるのもおすすめ。
文章がある程度頭に入っていないと、本の感想は書けません。アウトプットする仕組みがあると、より本の内容をじっくり読むようになります。
私は本の感想を1ツイートでまとめるようにしています。こんな感じ。



フォロワーさんからリアクションがあればモチベーションになるので、また本を読もうという意欲につながります!
SNSならアカウントさえ持っていればすぐ発信を始められます。本は読めるものの、内容がいまいち頭に入ってこない…という方には、アウトプットの習慣をつけるのがおすすめ。
私も本を読んだら、ブログに感想を書くようにしています。
本に興味が出るまで待つ
いろいろ手を打ってみたとして、それでも本が読めない場合。もしかしたら、本を読む時ではないのかもしれません。
極端な話、本を読まなくても生死に関わることはありません。「読まなきゃ」と思っても苦しくなってしまうので、いっそ気が向くまで待ってもいいかも。
私は大学に入ってから3年くらい、アルバイトや飲み歩きばかりしていたので全く本を読んでいませんでした。しかしふと人から紹介してもらった本や旅先の出会いをきっかけに、また本を読むようになりました。



本はいつ読んでも大丈夫。
自分のペースで、本が読みたくなる時期を待ちましょう。
まとめ


今回は「本が読めない」「内容が入ってこない…」と悩んでいる方に向けて、本が読めない原因と試してみてほしいことを紹介しました。あせらず「どんな状態なら読めるようになるか?」を考えることが大事です。
私のように、時間が解決してくれることもきっとあるでしょう。本を読めない自分を責めず、読める時を待つのも大事です。



読めるようになったらぜひ、面白かった本を教えてください!
私は埼玉のでこぼこ書店にてZINEを集めたシェア型書店「たいやき書房」を運営しています。
本が読めるようになったら、こちらにもぜひ遊びに来てください!

