ちょ古っ都製本工房は、京都の印刷会社です。1冊から注文できるので、文字通り「ちょこっと」冊子を作りたいときに便利。お手頃価格でキレイに製本してもらえます。
文章メインの同人誌やZINEを作る際には、ちょ古っ都製本工房がおすすめです。少部数から作れる上に製本もしっかりしているので、毎回安心してお願いしています。
今回はちょ古っ都製本工房で作ったZINEの仕上がりについてレビューしました!
この記事では実際に製本してもらった写真もお見せしながら、仕上がりを紹介します。
ちょ古っ都製本工房は文章メインの冊子におすすめ
(引用元:https://www.chokotto.jp/)
ちょ古っ都製本工房は小説やエッセイなど文章がメインの同人誌・ZINEに適した印刷会社です。文学フリマでも、ちょ古っ都製本工房で製本された作品をよく見かけます。
私もエッセイでZINEを作るときは、ちょ古っ都製本工房を利用しています!
逆にイラストやマンガで冊子を作りたいときは、用紙や印刷設定が幅広く選べるラクスルやグラフィックなど他の印刷会社がおすすめ。
ちょ古っ都製本工房で実際に作ったZINE
実際にちょ古っ都製本工房で作ったZINEを紹介します。参考として、サイズや加工も書いておきます。
- PP加工あり
- A6(文庫本)サイズ
- 本文は上質紙70kg
毒親育ちが大人になってから【表紙:アラベール紙】
表紙はアラベール紙を使っています。表面に凹凸があり、高級感のある見た目になりました。
フォーマルな仕上がりなので、真面目なテーマのエッセイや純文学系に合いそうです。
2019年ロシアの旅【表紙:アートポスト紙】
表紙はアートポスト紙。アートポスト紙はコート紙より厚みがあり丈夫な紙です。
表面はツルっとしていて光沢を持っており、発色がキレイです。作ってもらったイラストも見栄えよく印刷できました。
私は旅行記でアートポスト紙を使っています。雑誌のような、ややカジュアルな仕上がり。
紙選びについては、こちらも参考にしてください。
ちょ古っ都製本工房のおすすめポイント
ちょ古っ都製本工房のおすすめポイントを3つ紹介します!
- 安くて製本が丁寧
- 1部から注文できる
- 入金まで注文を修正できる
安くて製本が丁寧
ちょ古っ都製本工房は、お手頃な値段で製本を依頼できます。文庫本100ページを50冊注文して、1冊あたりの値段は260円くらいでした。
安い=製本が雑かもしれない、と心配になるかもしれませんが、ちょ古っ都製本工房は製本も丁寧でした。これまで何度か依頼していますが、製本のアラや印刷の乱れが気になったことはありません。
こちらの注文に不備があった場合も連絡をいただけました。
納期は翌営業日コース~10営業日コースがあります。納期が長い方が値段も安くなるので、私は10営業日コースを使っています。
制作費用については、こちらも参考にしてください。
1部から注文できる
一部の印刷会社では、最小ロット数が100部単位のところもあります。
個人で製本したい場合、いきなり100部印刷するのは難しいでしょう。
ちょ古っ都製本工房は1部から注文できます。1部だけ印刷して実際の仕上がりを確認してから印刷したい場合にも便利です。
会社で実際に紙の資材を印刷するときも、最初に見本として1部だけ印刷してからチェックを行っていました。
「売れるかわからないし、少しだけ印刷しておこう」という場合も対応できます。
入金まで注文を修正できる
ちょ古っ都製本工房で印刷を注文すると、入金するまで部数やページ数を修正できます。とりあえず大まかな部数やページ数で注文しておき、後で修正してから入稿するのも可能です。
最初に大まかに注文しておくと値段の見当がつきます。一度注文すると締め切りが決まるので、気持ちとしても「原稿を進めなきゃ!」とエンジンがかかりますよね。
ただし納期を変えたい場合は、修正ではなく一度キャンセル→再注文になります。若干手間がかかるので注意。
ちょ古っ都製本工房の注意点
ちょ古っ都製本工房を使う上で、注意点も紹介しておきます。
- 入稿データの形式がPDF、Word、紙版のみ
- コート紙の選択肢が少ない
- PP加工をすると表紙が若干反ってしまう
ちょ古っ都製本工房を利用する場合、事前にチェックしておきましょう。
入稿データの形式がPDF、Word、紙版のみ
ちょ古っ都製本工房では、入稿データの形式がPDF、Word、紙版の3通りに限定されています。
デザインソフトの一部では、PDFデータを作成するのが難しいかもしれません。ちょ古っ都製本工房を利用する場合は、自分が使っているソフトがPDFデータに対応しているか確認しましょう。
私は入稿データをInDesignで作っているので、PDFに変換してアップロードしています。
入稿データの形式 | データを送る方法 |
サイト内の入稿用アップローダー メール添付 ファイル転送サービス | |
Word | メール添付 ファイル転送サービス |
紙版 | 郵送 |
データを入稿する方法はいくつかありますが、以前入稿したデータや入稿アップローダーを使うと5%引きになります。
コート紙の選択肢が少ない
他の印刷会社と比べると、ちょ古っ都製本工房さんはコート紙(光沢のあるツルっとした紙)の選択肢が少なめです。
ちょ古っ都製本工房の本文で使えるコート紙は、「コート紙110K」のみ。
参考程度に書いておくと、ラクスルでは光沢紙(コート紙)を薄手(73kg)~厚手(135kg)の4種類から選べます。
(引用元:https://raksul.com/)
文章がメインの冊子なら上質紙、書籍用紙を使う人が多いはず。コート紙の選択肢が少なくても問題ないでしょう。
アート系のZINEを作りたい場合は、コート紙を使うと発色がキレイに仕上がります。その場合はラクスルなど、コート紙の選択肢が多い印刷会社がおすすめです。
PP加工をすると表紙が若干反ってしまう
PP加工をした冊子を平置きで保管していると、表紙に若干の反りが見られました。
上に重しを載せたり、他の本と一緒に棚へ入れていれば直るので、そこまで致命的な問題ではありません。とはいえ、気になる人は気になるかも…。
低価格でキレイに製本してもらえるので、これくらいは許容範囲にしています。
まとめ
今回はちょ古っ都製本工房の仕上がりについて、実際に製本をお願いした感想をレビューしました。
私が文章系メインのZINEを作るときは全て、ちょ古っ都製本工房にお願いしています。
このブログではちょ古っ都製本工房のほかにも、他社や自分で製本した工程、印刷したZINEを載せています!
ZINEや同人誌を作るとき参考になると思うので、ぜひ他の記事もお読みください。