ZINEとは、個人で自由に作れる小冊子のこと。
ZINEの作り方は特に決まっていません。デザインソフトがなくても、CanvaがあればZINEの原稿を作れます!
私は日本国内で撮った写真を集めてCanvaで編集し、ZINEを作ってみました。

この記事では、CanvaでZINEを作る方法を紹介します。
アプリによってはMacでしか使えないソフトもありますが、Canvaはハードに関わらずブラウザ上で起動します。普段あまりデザインソフトを使わない人におすすめ!
Canvaを使ったZINEの作り方


(引用元:https://www.canva.com/)
Canvaを使ったZINEの作り方を、3ステップで紹介します。細かい設定は後ほど説明するので、ここでは大まかな流れをつかめればOKです。
- サイズ、テンプレートを選ぶ
- テキスト、画像を配置する
- PDFデータをダウンロードする
なお、手軽に使える反面、Canvaではフォントや画像編集の機能が制限されるので本格的なレイアウトは作れません。私はエッセイをInDesign、写真ZINEをCanvaで作っています。
Canvaと他のアプリとの比較は、こちらに書いています。


サイズ、テンプレートを選ぶ


Canvaのホーム画面から「文書」を選択し、作りたいサイズを選びます。私はA5サイズで作りました。
コンビニや自宅プリンターで印刷するときもA4を2つ折にすれば作れるので、迷ったらA5がおすすめ。サイズについてはこちらでもっと詳しく解説しています。


自分で印刷したり、ラクスルで注文するなら表紙、裏表紙は一緒に作ってOK。別途で添付する印刷会社もあるので、作る前に印刷会社のホームページを確認してください。
テキスト、画像を配置する


テキストや画像を配置して、ZINEのレイアウトを作ります。
このとき、グリッドを表示しておくと便利。他のページとレイアウトを合わせたいとき参照します。



最初に写真やイラスト、次にテキストを配置するとアタリをつけやすいです!
あまり端に配置すると見づらいので、配置の際はなるべく中央寄りになるよう注意しましょう。特にページの綴じ目(ノドといいます)から6mmくらいは冊子にすると折り目に位置するため見えません。
PDFデータをダウンロードする


完成したら誤字脱字がないかチェックして、PDFデータに変換します。このときカラーパターンを必ず「CYMK」に設定しましょう(有料プラン限定)。
通常、画面上の色はRGB(赤、緑、青)で表されます。しかし印刷物はCYMK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインクを混ぜ合わせて色を作ります。色を変更しないと、画面と印刷で色合いが大きくかわってしまいます。
PDFデータを作ったら、そのまま入稿・印刷します。
CanvaでZINEを作るときのお役立ち機能


CanvaでZINEを作るときに役立った機能を解説します。
- フィルター
- 背景除去(有料プラン限定)
- グリッドガイド
どれもCanva内で使える機能です。
フィルター
画像にフィルターを掛けて、色調を調整します。さすがに高度な調整はできませんが、写真の知識がなくても簡単に雰囲気を変えられます。
フィルターの種類はこんな感じ。ナチュラルなものから雰囲気をガラッと変えるものまであります。








背景除去(有料プラン限定)
特定のアイテムだけZINEに載せたい場合、背景除去を使えばワンクリックで簡単に背景を取り除けます。実際に何度か使ってみましたが、精度が高くイメージ通りに仕上がりました。
例としてドーナッツの背景をトリミングした画像を紹介します。


ドーナツのようなやや複雑な形でも、背景と区別してトリミングしてくれました。



スクラップのように仕上げたいとき便利!コラージュにも使えそうですね。
自分で背景をトリミングするのは大変。Canvaだと何秒か待てば自動で加工してくれるので、こちらで作業は必要ありません。
グリッドガイド
Canvaにはノンブル(ページの隅にあるページ番号)を一括で入れる機能がありません。ノンブルのように他のページと位置を合わせたいときは、グリッドガイドが役立ちます。
グリッドガイドはCanvaの設定画面「ファイル>設定>定規とガイドを表示」から表示できます。





デザインに統一感のあるZINEを作るためにも、グリッドを上手く活用しましょう!
CanvaでZINEを作るメリット


他のアプリと比較して、CanvaでZINEを作るメリットを紹介します。
- ブラウザで作れる
- 操作が簡単でわかりやすい
- CYMKでPDFデータが作れる
Canvaの魅力は、とにかく手軽で直感的なところ。普段デザインに関わったことのない私でも、一からZINEを作れました。
ブラウザで作れる
Canvaはソフトをインストールしなくても使えます。必要なのは会員登録だけ。
無料プラン、有料プランがありますが、ZINEを作る期間だけでも有料プランがおすすめ。CYMKモードの印刷、画像の加工が有料プラン限定で、なおかつ使える素材が圧倒的に増えます。
操作が簡単でわかりやすい
InDesign、イラレなどのデザインソフトは慣れるまで時間がかかります。イベントが迫っている場合、作り方を覚える時間がないかもしれません。
Canvaは操作が簡単なので、誰でもすぐにZINEを作れます。パワポと操作が似ているので、使ったことがあればすぐ慣れるはず。
CYMKでPDFデータが作れる
パワポ、WordでもZINEを作れますが、これらにはRGB→CYMKに変換する機能がありません。色味が変わってしまうのを承知で印刷するか、RGB印刷を利用する必要があります。
CanvaはCYMKで入稿データを作れるので、色の心配がいりません。
Canvaで作ったZINEはラクスルで印刷がおすすめ


(引用元:https://raksul.com/)
Canvaで作ったZINEは自宅プリンターのほか、コンビニや印刷会社で印刷できます。私はCanvaでZINEを作ってから、自宅プリンター・コンビニ・ラクスルの3通りで印刷・製本をしてみました。



もしイベントまで日があれば、おすすめはラクスル。
部数によってはコンビニ印刷よりも安く、印刷・製本もプロに任せられるのでキレイに仕上がります。
私が作ったZINEでは、6部以上印刷する場合はむしろコンビニ印刷よりラクスルの方が安くなりました。
プロに印刷から製本まで任せられるので、クオリティもラクスルの方が高いです。
部数 | (税込) コンビニ印刷の値段 | (税込) ラクスルの値段 |
1 | 500円 | 1,404円 |
2 | 1,000円 | 1,694円 |
3 | 1,500円 | 1,938円 |
4 | 2,000円 | 2,198円 |
5 | 2,500円 | 2,475円 |
6 | 3,000円 | 2,771円 |
7 | 3,500円 | 3,089円 |
8 | 4,000円 | 3,428円 |
9 | 4,500円 | 3,794円 |
10 | 5,000円 | 3,808円 |
紙もコピー用紙だけでなく上質紙やコート紙と、選択肢が豊富です。


まとめ


今回はCanvaを使った、ZINEの作り方を解説しました。
デザインに不慣れでも、簡単に作れるのがCanvaの魅力です。もし複数人でZINEを作る場合でも、URLを共有すれば共同編集できます。
このブログでは他にもZINEの作り方、売り方を紹介しています。



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