本のスリップを自作したい方へ。
スリップをパソコンで作るのは難しそうだけど、手書きも面倒…という方に向けて、パワポでテンプレートから簡単に作れる方法を紹介します。

スリップがあると一目で値段がわかるので親切です。
特に古本やZINEを売る時、値段がわからないとお客さん、レジの方が困ってしまいます。
こんな時に便利
- シェア型書店の本に挟む
- 古本市で古本を売る
- 表紙、裏表紙に値段の書いていないZINEを販売する
今回は運営しているシェア型書店の本に挟むために、スリップを自作してみました。
紙を切るのはちょっと手間ですが、テンプレートに文字を入力するだけで本格的なスリップが作れます。
字が読みにくい、ペンのインクが滲む、書き損じてしまう…など、手書きで起こるトラブルを防げます。自分の名前や書店名、ロゴを入れるとブランディングにも◎。
テンプレートはアレンジ自在なので、自分の好みに調整してください!
本のスリップを作るために必要なもの
本のスリップを作るために必要なものは次の3つ。特別なアイテムは必要ありません。
- コピー用紙、コピー機(なければコンビニプリントでOK)
- パワポが使えるパソコン
- ハサミ(あればカッター)
カッターはスリップを丸く切り抜くためにあると便利。なかったらハサミでがんばるか、三角など切りやすい形に変更してもOKです。
カッターを使う場合はケガに注意して、下に厚紙やカッティングボードを敷いてください。私は捨てる前の厚紙を使いました。
本に挟むスリップの作り方3ステップ
スリップの作り方は次の3ステップ。
テンプレートは一度作ってしまえば使いまわせます。
テンプレートを作る
パワポでテンプレートを作ります。
1.A4サイズのスライドを作る
まずはスライドをA4サイズ(210mm×297mm)に。「デザインタブ>スライドのサイズ>ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリック。
「スライドのサイズ指定」をA4に、向きを横向きに設定します。


2.スライドを8等分する
スライドがA4サイズになったら、スライドを8等分します。横1列がスリップ1枚分です。
A4の紙1枚から4枚のスリップが作れます。
①表示タブ>ルーラー、グリッドにチェックを入れる
②ガイドを基準に「図形タブ>線」を挿入、縦を4等分、横を2等分する直線を引く
こんな感じになります。横線の上下2本はグリッドの「5」に合わせるとちょうどいいです。


3.価格や書籍名、書店名のテンプレートを作る
「挿入タブ>図形、テキストボックス」を使ってテンプレートを作ります。
この辺のレイアウトはお好みで。今回はシンプルに作りましたが、ロゴやメッセージを入れると味が出るかも。
半円は「図形>円弧」を使うと挿入できます。
「表示タブ>グリッド線」にチェックを入れ、参照しながら進めると均等に配置できます。


多少のズレには目をつむって進めます…笑
記入事項を書いて印刷
テンプレートができたら一度保存し、マスターページを控えておきます。一冊ごとにテンプレートの内容を書き換えて、スリップを作りましょう。
まずは1枚印刷して、レイアウトに問題ないか確認すると安心です。
カットして本に挟む


印刷したら1枚ずつカットして本に挟みます。上に出ている部分(ぼうず)は切りにくいので慎重に。
A4を8等分すると文庫本サイズでもちょうどよく収まりますが、長いと感じたら短く調整してもOKです。


パワポ以外で本のスリップを作る方法、スリップ以外で本の値段を書く方法
ここまでパワポで本のスリップを作る方法を紹介しましたが、本のスリップや本の値段を書く手段として他の方法もあります。
カットされた用紙を購入して手書き
実はスリップ用の紙もAmazonで売っています。


印刷、カットが必要なく、紙のカラバリも豊富。手書きで問題なければ、こちらを購入してもいいでしょう。
古本市や1日限りのイベントで、その場だけ使えればOKなら買い切りで十分かもしれません。
ただしコピー用紙に印刷するよりやや割高です。シェア本棚の運営など、今後もスリップを作る予定があるならテンプレートを作っておくのがおすすめ。
シェア型書店によっては用意してくれる店も
シェア型書店で本を売る場合、スリップを用意してくれるお店もあります。この辺はお店次第なので、棚主になる際に確認しておきましょう。
お店のスリップはフォーマットも決まっているので、本の名前や棚の名前、値段を書き加えるだけでOK。
ポップ、シールに値段を書く
スリップ以外で本の値段を伝える方法として、ポップやシールがあります。値段を書くだけならスリップより簡単です。
ポップスタンドに紙を入れて、本の名前と値段を書けばOK。本体に値段がなくても、お客さんがポップを見て買ってくれます。数種類しか本がない場合は、ポップがあればスリップなしでも特に問題ありません。


ポップスタンド、紙は百均で揃います。
カバーやOPP袋がかかっている本には、その上に値段を書いたシールを貼る方法もあります。
ただし粘着面が残ってしまう可能性があるので、本に直接貼るのは避けた方が無難です。
本に挟むスリップは意外と簡単に作れる
今回はスリップの作り方を中心に解説しました。
手書きのスリップも味があって素敵ですが、私のように字が苦手な人はテンプレートから印刷できると便利。パワポがあれば手軽に本格的なスリップが作れます。
私の運営しているシェア本棚「たいやき書房」は、でこぼこ書店の店内にあります!
古本のほか、ZINEも売っています。


オンラインショップもあります。



このブログではシェア型書店の運営や、本の感想についても記事を書いています!
ぜひ他の記事も参考にしてください。